煙草のパッケージに入っている本数は何本?

  
 私は煙草を吸うが、カミさんは吸わない。
 吸わないどころか、毛嫌いしている。
 「あなたと一緒になって、肺がんになりそうだ」
 と、事あるごとに煙草を吸う私を犯罪者を摘発するような目つきで、にらみ付ける。

 彼女は煙草が嫌いだから、煙草そのものに対する知識も乏しい。
 だから、煙草のパッケージに何本入っているかも知らない。

 「1日何本煙草を吸っているの?」
 「ま、せいぜい1~2本かな」

 「ウソ、その煙草の箱から立て続けに取り出しているじゃない」
 「吸い終わったら、煙草の葉を補充して、同じ箱に戻すからな」

 「そんなわけないでしょ。いったい何本入っているの?」
 「店によって当たり外れがあるんだよ。15本ぐらいしか入っていないときもあれば、25~26本入っているときもある」

 「そんなバラつきがあったら、みんな困るじゃない」
 「そうだよ。俺がこの前買った煙草には、12本しか入っていなかった」

 「どうしたの?」
 「煙草屋のオバサンに文句を言ったわけ。あまりにもヒドイんじゃない? …って」

 「そうしたら?」
 「オバサンこう言うのさ。文句を言われてもあたしゃ困るわ。だって、いちいち封を切って、中身を調べることなんかできないから」

 「そんなの当たり前じゃない」
 「そうだろ? だから日本たばこ産業に文句をいってくれってわけさ」

 「で、文句を言ったの?」
 「そう。そしたら、グローバル時代になった現代では、工場も海外に移っていてさ。東南アジアの山奥にある工場なんかでは、労働者が一仕事終わるたびに、お客さんに渡す前の商品から一本ずつ抜いて、一服してしまうらしい」

 「バカバカしい。山奥で密造拳銃をつくっているわけでもあるまいし」
 「そうなんだよ。そんなずさんなクオリティーコントロールで、よく『日本たばこ産業』なんて看板を掲げられるものだ、と怒ったわけ」

 「そうしたら?」
 「電話に出た担当者が言うわけよ。お客さんね、本数が少ないときもあったろうけれど、多いときは24~25本入っていたときもあるでしょ? だから皆さん最終的には平均20本ぐらいは確保しているわけですよ … ってさ」

 「もうそんないい加減な商品買うのやめなさい」

 ま、こんな会話が日常的に交わされるわけ。
 これ、ホントの話。
 
  

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煙草のパッケージに入っている本数は何本? への11件のコメント

  1. Tora より:

    町田さんのこういう話、大好きです^^

    • 町田 より:

      >Tora さん、ようこそ
      ありがとうございます。
      こういうネタはいっぱいあるんです。

  2. タイムジャンクション より:

    あべれーじな会話がいいですね!!

    • 町田 より:

      >タイムジャンクション さん、ようこそ

      ありがとうございます。
      いやぁ、まぁ、実話でして … (-_-;)

  3. 町田様。 爆笑。爆笑。また爆笑です。真に勝手かつ非常識なお願いですが、この話題を関西弁に直して私のブログに書いてもよろしいでしょうか?私のブログの読者は相変わらずの人数ですが、このお話を一人でも多くの人に伝えたい気分です。本当に流石です!

    • 町田 より:

      >FAR SKY さん、ようこそ

      FAR SKYさんのブログはいつも拝読しております。
      多岐に渡る時事的な話題を探し出し、それをユーモアを交えて手際よくまとめられる手腕は並大抵のものではないと、いつも感心しております。

      そんな素敵なブログに、当方の拙作を取り上げていただくなど、それだけでも光栄の限りですが、なんと、それを関西弁に変換してくださるとは !

      関西弁がかもし出す独特の笑いのセンスは、さすがに私など、どうあがいても身に付けることができません。
      どんな味わいが出るのか、とても楽しみにしております。
      どうぞ、ご自由に “調理” してください。
       

      • 快く私のわがままをお許しいただき本当にありがとうございます。これから構想を練ります。今夜はどうやら眠れそうもありません。感謝いたします。

        • 町田 より:

          >FAR SKY さん、ようこそ
          拝読しました !
          さすがですねぇ !! やっぱりこういう漫才風の味付は、関西文化圏で生まれて育った方にはかないません。

          しかも、製造工場を中国に移して、中国人の「誠意と信頼」をうまくネタに採り入れるなどの工夫も楽しいですね。

          そして “オチ” が見事に決まって、まさに漫才風。

          ミヤコ蝶々・南都雄二、鳳啓介・京唄子のような大御所の末席に「町田キャンプ・ファイア」を加えてくださって、ほんとうに嬉しいです。

          ありがとうございました。
           

  4. 木挽町 より:

    このハナシすごく受けます。楽しい。おもしろい。こういう笑いがいいですね。ありがとうございます。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      こんなネタまでわざわざ掘り出していただき、しかもご丁寧なコメントまで添えていただき、ありがとうございます。

      でも、お互いに喫煙者は苦労しますね。
      木挽町さんの場合は、家で苦労はありませんか?
       

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