キャンピングカーライフのノウハウ

 
 これまで3回にわたり、日本RV協会が発行した『キャンピングカー白書2014』の内容を紹介しながら、「現在もっとも売れているキャンピングカー」、「キャンピングカーユーザーのプロフィール」、「ユーザーが楽しんでいる旅のスタイル」などに触れた。
 今回はその白書の中から、ユーザーがどのようにキャンピングカーに接しているかという具体例をいくつかピックアップする。
 これからキャンピングカーライフを始めようという方には、なにがしかの参考になるデータがあるのではなかろうか。

 
キャンピングカーユーザーは経済的な旅行を楽しんでいる

 キャンピングカーで家族旅行する場合の家族1日当たりの平均的総予算を調査したところ、具体的な金額を提示した中では、「8,000円~10,000円未満」という答が最も多く、全体の20.9%を占めた。
 次に多かったのは「10,000円~15,000円未満」(16.6%)、3番目は「5,000円~8,000円未満」(14.1%)だった。

 これは安いのか、それとも高いのか。
 国土交通省観光庁が、平成23年7月29日に発表したリリースによると、平成22年10 ~12月期における国内観光旅行の1人1泊の観光旅行単価は、53,744 円であったという。
 それと比較すれば、「1家族で1日あたり2万円未満」と答えた人が7割近くを占めるキャンピングカーユーザーは、一般的な旅行客よりかなり低予算で旅行を楽しんでいることが分かる。

 キャンピングカー旅行が低予算で楽しめるのは、やはりホテル・旅館代がかからないということに尽きる。
 また、電車・飛行機などの旅に比べ、キャンピングカーの場合は車1台で移動できるため、家族が増えれば増えるほど、1人あたりの移動費は割安になっていく。
 時間があれば、高速道路を使わず、一般道を走ることによって高速料金も必要なくなる。実際に定年退職をして自由時間が持てるようになったシニアユーザーは一般道の旅を楽しむケースが多い。

 ちなみに、2013年度の(社) 日本オートキャンプ協会の調べでは、1家族1回(1泊2日)平均のキャンプ費用は19,583 円であることが分かった。
 このことから、比較的低予算でレジャーを楽しんでいるといわれるテントキャンパーと同じぐらいの予算でキャンピングカーユーザーも旅行していることが分かる。
 
 
キャンピングカー購入の決め手はサイズと価格 

 キャンピングカーユーザーは自分の車を選ぶときに、何を基準に選んでいるのか。これも、これからキャンピングカーを購入しようとしている人には参考になるかもしれない。

 白書では、キャンピングカー購入時の決め手となったものを「四つまで」答えるという複数回答で調査していた。
 それによると、いちばん多かった答は「サイズ」(67.1%)であった。
 以下「価格」(59.5%)、「装備類の充実度とその機能性」(47.5%)、「乗車定員・就寝定員」(42.1%)と続く結果となった。
 
 「サイズ」が最上位に来るのは、ある意味、当たり前のことで、キャンピングカーの大きさは自由に選べても、自分の駐車場の広さは家の敷地などが関係するため、自由に選べない。
 また、月極め駐車場の場合は、そのスペースが乗用車を中心に考えられているから、だいたい2m×5mぐらいの広さしかなく、それを超える車両の場合は、スペース内に収まったとしても、隣の乗用車のドアを開けづらくしたりすることが多い。
 そういう意味で、誰もが自分の車庫に応じたサイズの車を選ばざるを得ないわけだ。

 次に「価格」が来るのもごく自然のことで、誰もが払える額の車しか買えないのだから、これも “決め手” の大事な要素となる。

 「装備類の充実度とその機能性」というのは、ユーザーがどういう使い方をするかによってさまざまな見方が可能になる。コンビニやファミレスもないような場所を長期にわたって旅行するとなると、冷蔵庫・コンロ・シンクなどのキッチン機能はもとより、冷暖房機能、ベッド機能、水タンクの容量、さらには収納スペースなどがしっかり確保されたものでなければ快適に過ごせない。
 反対に、道の駅やSA・PAで仮眠をとりながら、1泊~2泊ぐらいの旅が多い人なら、ベッド機能さえ充実していればいいということになる。  

 4番目の「乗車定員・就寝定員」というのは、1台の車を何人で使うかという問題で、家族が多くなれば、これも大事な決め手となる。
 ただ、就寝定員を満たしているからといって、その数字に合った人間全員が快適に寝られるわけでもなく、反対に就寝定員が少ない車であっても、身長の低い大人なら十分に寝られることもある。
 このへんは、実車を見て確認するしかない。
 
 なお、“決め手” の5番手以降の回答は下記の通りだった。
 ⑤ 「内装・外装のデザインセンス」 (32.5%)
 ⑥ 「走行性能」 (25.1%)
 ⑦ 「荷物などの収納力」 (23.1%)
 ⑧ 「販売店(ショップ)に対する信頼性 (17.6%)
 ⑨ 「ランニングコストなどの経済性」 (15.3%)
 ⑩ 「メーカーに対する信頼性」 (12.6%)
 ⑪ 「営業担当者に対する信頼性」 (7.8%)。

 どれも、重要なものばかりだが、個人的には⑦番の「荷物などの収納力」というのは非常に大切なように思う。
 キャンピングカーショーなどに行って展示車を見ても、そこには荷物が積まれていない。
 しかし、実際に旅行するときは、車の中に着替え、毛布・シュラフのたぐい、あるいはキャンプ道具、釣り・スキーなどの趣味の用具などが積まれることになる。そのような荷物をどの場所に入れられるのか。それを考えながら車を見る習慣をつけておいた方がいい。
 
 
車種選定の判断材料は専門誌とカタログ

 ユーザーは、キャンピングカー選びの判断材料として、どんなものを参考にしているのか。
 同白書では、キャンピングカーを購入するときの判断材料を「二つまであげる」という設問を設けて、ユーザーに答えてもらっている。
 それによると、いちばん多い回答は「専門誌などの情報」(49.0%)であった。次に多いのが「販売店スタッフの意見や販売店のカタログ」で、39.5%を占めた。

 こうしてみると、やはりキャンピングカー情報をソフト・ハードの両面にわたって定期的に提供するキャンピングカー専門誌の力は大きく、初心者や買い替えユーザーが新しいキャンピングカーを選ぶときの大きな指針となっている様子が浮かび上がってくる。 

 一方、キャンピングカーを販売する側も、近年は営業スタッフの接客能力を高めたり、商品知識を深めたりする努力に余念がないため、それが顧客の信頼感を獲得することにつながっており、「販売店スタッフの意見を聞く」という項目が上位に上がってくる要因をつくっている。

 また、車種選定においては「自分の過去の経験など」と答える人も多く、その回答が33.0%を確保して3位を占めた。販売側の対応力が向上するとともに、ユーザー側の知識も厚みを増してきたことをうかがわせる。

 一方、インターネットからの情報を重視している人も増えており、販売店が発信するインターネット情報などを参考にする人が14.7%と前回より1.2ポイント多くなったという。

 なおこの設問には、より具体的なデータを確保するために、記述式による解答欄を設けている。
 それによると、「キャンピングカーショー・展示会で見て」という回答が353 回答のうち190件(53.8%)という圧倒的な数を占め、各地で催されるキャンピングカーショーが車種選定の大きな判断材料となっていることが判明したという。
 
 
ゴミ処理では「持ち帰り」意識が浸透

 旅行中に発生したゴミをどのように処理しているか。
 実は、これはキャンピングカー旅行の一大テーマでもあるのだ。
 乗用車による1泊~2泊程度の旅なら、ゴミもたいした量にならない。また宿泊がホテル・旅館なら、ゴミも発生しない。

 しかし、キャンピングカーは車自体が “生活空間” なのだから、食材を買ったり、調理したりするたびにゴミが発生する。長期旅行となれば、これがやっかいな問題となってくる。
 特に夏場の生ゴミなどは傷みも早く、臭いも強烈で衛生的にもよくない。そのようなゴミを車内に放置しておくのは難しいので、ユーザーの中にはゴミ捨て専用のボックスを車外に取り付けて一時しのぎをしている人も多い。
 
 この問題に対して、多くのユーザーはどう対応しているのか。
 白書では、ゴミ処理に関してどう対応しているかという設問を設け、「三つまで」答えてもらうという調査を行っていた。
 それによると、「ゴミを持ち帰っている」という回答が85.0%も寄せられた。
 次に多かったのは「高速道路のSAで」という答で37.0%だった。
 3番目は「キャンプ場で処理する」という回答で、34.9%であった。
 続いて「道の駅で」(20.4%)、「コンビニやスーパーで」(20.3%)という順に続いた。

 ゴミの持ち帰りが定着してきたことは、ユーザーのマナー意識が向上してきたことをうかがわせるが、高速道路のSAや道の駅へのゴミ投棄が絶えないという意味では、まだまだ課題は残されている。
 もちろん、高速道路のSAや道の駅、あるいはコンビニやスーパーでは、原則的にそこで買った商品のゴミを回収することに関してはやぶさかではない。しかし、そこに立ち寄る前に発生した生活ゴミの処理は歓迎していない。

 このあたり、ユーザーのマナー意識のさらなる向上が望まれると同時に、溜まったゴミを上手に処理させるノウハウの提示など、キャンピングカー供給側の対応も望まれる結果となった。

 ちなみに、『オートキャンプ白書2013』によれば、キャンパーのキャンプ中に発生したゴミを分別回収してくれるキャンプ場は、有料収集と無料収集を合わせると90.7%に及ぶという。
 キャンピングカー利用者がゴミ問題を解決する方法のひとつとして、キャンプ場に宿泊する回数を増やすというのも有効であろう。
 
 
ユーザーの8割は、出発前に自宅で水の補給をすませている

 キャンピングカーの多くは、室内に水道設備を持ち、そのための給水タンクを設けている。
 ただ、給水タンクへの水の補給はどこでもできるとは限らない。白書では、ユーザーは水の補給をどんな場所で行なっているのかを尋ねている。

 それによると、77.7%のユーザーは出発前に自宅で給水をしていることが分かった。
 次点は「キャンプ場」であったが、その比率は「自宅」よりはかなり少なく、7.3%であった。
 3番目は「ガソリンスタンド」で、燃料を補給した時に給水するという答(3.0%)だった。
 4番目には、車両を購入した「販売店」に立ち寄って給水するという答があがったが、その比率はさらに少なく、わずか0.2%にすぎなかった。

 この調査は、前回から続いているものだが、新しい項目として「RVパークにおける給水」を設定したところ、0.2%ほどの回答が寄せられたという。RVパークの給水例が少ないのは、同システムが稼働し始めた頃の調査結果が反映されたもので、今後RVパークが全国的に普及していくにつれ、給水場所としての比率も高まっていくと予想される。

 また、上記の場所以外のものを調べるために、「その他」という項目を設けて自由記述方式で尋ねたところ、「給水タンクは使わない」、もしくは、「タンクがない」という答が約300回答のうち約180件(60%)を占めた。
 次が「その土地の名水を探す」という答に代表されるような「名水・湧水」を求める回答例で、これが25件ほど数えられたという。
 
 
旅行に携行する必需品のトップは「温泉セット」

 キャンピングカーユーザーは、旅行に行くとき、はたしてどんな物を用意していくのだろうか。これも、これからキャンピングカーライフを始めようとする人には興味のあるデータではなかろうか。

 白書では、キャンピングカー旅行の必需品として必ず携行していくものをユーザーに三つほど答えさせていた。
 それによると、上位にあがったのは「温泉セット(立ち寄り湯用入浴セット」(61.7%)だった。
 このことからも、キャンピングカーユーザーの行動パターンとして、「温泉めぐり」が大きな柱となっていることが伝わってくる。

 2番は「スマートフォン・携帯電話」(43.6%)。
 3番は「道の駅ガイドブック・温泉ガイドブック・キャンプ場ガイドブック」(40.6%)。
 4番は「カメラ」(39.4%)。
 5番は「健康保険証」(19.9%)。
 6番は「ペット関連グッズ」(15.1%)という順になった。

 健康保険証が伸びてきたのは、旅先で不意の病気やけがに見舞われたときの備えを意識したユーザーが増えたことを意味し、それだけシニア層を中心に現在のキャンピングカー旅行が長期化していることを物語っている。
 また、ペット関連グッズがあがってきたのも、キャンピングカーユーザーのペット保有率が高いことを反映している。

 それ以外の携帯品としては「飲料水」(14.7%)、「酒類」(12.0%)、「パソコン」(10.9%)、「簡易食料品」(10.6%)、「薬類」(7.6%)、「クーラーボックス」(7.2%)、「発電機」(5.3%)、「自転車」(3.3%)という品目があがったという。
 
 
キャンピングカーにはトイレがあった方が便利か、それとも必要ないか

 キャンピングカーには、トイレが付いているものと、トイレのないものがある。
 行く先々の観光地にトイレが完備している日本では、キャンピングカーにトイレを載せる必要がないという意見もよく聞く。

 キャンピングカーは、乗用車よりも室内が広いものが多いが、それでもたくさんの人間が乗ったり、荷物を多く積み込んだりすれば、やはり狭くなる。少しでも物を積みたいときに、限られたスペースをトイレに割くのはもったいない … というのが「トイレ不要派」の意見だ。
 また、キャンピングカーのトイレは、使用した後、自分で処理しなければならず、それを嫌がるユーザーも多い。

 しかし、個人的な意見を言わせてもらえば、トイレはあった方がいい。
 道の駅やSA・PA、キャンプ場などに24時間使えるトイレがあったとしても、悪天候のときに傘など差してトイレまで歩くのは面倒。
 また、道の駅などでは、夜間に女性や子供がトイレまで歩くことに不安を感じることもあるだろう。
 それに、年を取ってくると、トイレが近くなってくるので、いちいち車外のトイレに行くのが億劫になるのだ。
 
 では、実際にトイレを載せているキャンピングカーはどのくらいあるのか。
 白書の調査によると、トイレ付きのキャンピングカーは全体の61.5%を占めていた。
 その内訳を見ると、主にキャブコンなどで使われる固定式のカセットトイレが33.3%。輸入車などに搭載されるマリン式トイレが4.2%。持ち運びが自在にできるポータブルトイレを装着しているものが24.0%であった。これに対して、「トイレがない」と答えた人の率は36.4%であった。

 数値的にはトイレを装着しているキャンピングカーに乗っている人の方が多かったが、前回調査と比べると、トイレ装着車は2.1 ポイント下降し、トイレを搭載しないキャンピングカーの方が2.9 ポイントほどアップした。

 トイレを持たないキャンピングカーが増えてきたのはバンコンの増加とも連動していそうだ。キャブコンに比べ、バンコンは構造的に本格的なトイレスペースを持つ車が少なく、ポータブルトイレを収納する場所があっても、そのポータブルトイレ自体がオプション扱いになることが多い。そのため自然とトイレの装着率も減ってきたと思われる。

 なお、この設問では、「その他」と答えた人に記述式で回答を書き込んでもらうようになっていた。
 それによると、「携帯・簡易トイレ」という答が目立ち、51回答のうち23回答(45%)を占めたそうだ。最近は排泄物を薬剤で凝固させ、ラップに包んでそのまま捨てられるようなトイレも普及しており、今後はこのようなトイレが増えていくことも十分考えられる。
 記述式回答の中からさらに細かい例を拾っていくと、「子供用おまる」、「ペットボトル」などという回答のほか、「バケツ」という豪快な答も見つけることができたという。
  
  
キャンプ場では電源・給水などのサービスを享受

 車中泊場所としてのキャンプ場の利用率は、道の駅やSA・PAに続いて3番目であった。
 しかし、キャンプ場にはキャンプ場なりのメリットがあり、それを評価しているユーザーも多い。白書では、そのキャンプ場泊のメリットを「二つまであげる」という設問を設けて、キャンプ場泊の魅力をリサーチしている。
 
 それによると、一番多かったのは「風呂・シャワー・AC電源・給水のサービスが楽に得られる」というもので、70.4%に及んだ。
 その次は、「サイドオーニングや椅子・テーブルなどを堂々と出してくつろげる」というもので、68.5%に達した。
 道の駅やSA・PAでは、マナーの問題から車外にキャンプ道具を持ち出すことができない。誰にもとがめられることなく堂々とオーニングやキャンプ道具が使えるキャンプ場に魅力を感じる人が多いのも納得できる。

 それ以外のメリットとしては、「夜間は通行人や車両が入らないため静かで安眠できる」(26.5%)という理由や、「管理人がいるので安心できる」(18.1%)という理由が目立った。

 上記の回答以外のものをリサーチするために「その他」という項目を設け、具体的に書き込んでもらったところ、「ゴミ処理」をキーワードとした答が92 回答のうち15件(16.3%)を数えて一番手にあがった。

 その書き込み式回答の2番目にあがったものは、「バーベキューや焚き火ができる」といったキャンプ場ならではの火を使った調理や遊びを評価したもので、件数は14件だった。
 3番目は「人数(台数)が集まれる」(8件)というキャンプイベントの視点から見たメリットがあげられた。
 4番目は「自然を満喫できる」といういかにもキャンプ場らしい美点に注目したもので、これが7件。
 それ以外のものとしては「子供が遊ぶところがある」、「トレーラーを置いて出かけられる」、「外部から不審者が来ない」といった例があがっていた。
  
  
くるま旅クラブに入会すると、数々の特典が授けられる

 同白書のユーザー調査は、日本RV協会(JRVA)が主宰する「くるま旅クラブ」に入会しているキャンピングカーユーザーを対象に実施されているが、このクラブに入会すると、湯YOUパークの利用が可能になるほか、JRVA提携キャンプ場のサービスを受けたり、フェリー料金が割引になったり、イベント会場に無料で入場できるなど、数々の特典が授けられるようになっている。

 それらの特典のうち、ユーザーがよく利用するものを「三つまで」答えてもらったという。
 1位は「イベントの無料入場」で、47.4%を示した。
 2番目は「湯YOU パークの利用」(30.7%)だった。
 また、提携キャンプ場のサービスを受けることに使った人が13.6%ほどいたことも確認された。
 それ以外の答としては、「フェリー割引を利用している」という声もあがった。
 
 
犬連れキャンピングカー旅行を楽しむときのコツ

 キャンピングカーユーザーが、ペット同伴旅行を楽しむ頻度が非常に高いことは、前回のブログ記事でも触れた。
 ここでは、なぜキャンピングカーが、ペット同伴旅行に適しているのかということを白書のデータから拾ってみる。

 ペット連れユーザーが、キャンピングカーを使う理由として掲げたものの一番は、「ペットといっしょに泊まれるホテル・旅館が少ない」というもので、その回答が全体の50.7%を占めた。
 次に多いのは、「室内が広いので、ペットと人間が無理なく過ごせる」という回答だった(20.5%)。

 そのほかの理由としては、「乗用車より断熱性が高いので、ペットを室内に残して食事・入浴に出かけられる」というキャンピングカーの耐候性の良さを評価したもの、さらには、「エアコン、FFヒーターなど、冷暖房設備があるので、季節を問わずペットの体調管理が行いやすい」などの機能面を評価した声が目立った。
 また、近年、高速道路のSA・PAやキャンプ場などにもドッグランができるなど、ペット同伴の自動車旅行をサポートする環境が整ってきたことも、理由のひとつになったようだ。

 それでは、ペット同伴旅行を楽しむキャンピングカーユーザーは、果たしてどのようなことを心がけているのか。
 それを尋ねたところ、「移動時間が長い時は、適度に休息を取ってトイレや散歩をさせる」という回答が72.2%を占めトップに立った。

 それに続くのは、「知らない場所でペットが不安にならないように、車を離れる時間を少なくして、食事などもなるべく車内ですませる」(10.8%)というものだった。
 以下、「むやみやたらに人に吠えさせないようにしている」(7.1%)、「運転中に室内を動きまわると危ないので、座らせる場所を確定している」(5.1%)と続いた。

 また、ペットと一緒に旅行に行きたい場所を尋ねたところ、「アウトドアライフまではいかないが、自然の景観が美しい郊外の観光地」という回答が32.0%を獲得して1番に入り、2番目は、「温泉施設や入浴施設が近くにありそうな道の駅めぐり(25.5%)というものだった。
 3番目は、「アウトドアライフがたっぷり楽しめる自然の豊かなキャンプ場」という回答だったという。
 
 
ユーザーは、道の駅をどのように使っているか

 「道の駅」というものが生まれなかったら、キャンピングカーライフが今日のように、これほど充実したものになっていなかったのではあるまいか。
 道の駅は “宿泊場所” として公認された場所ではないが、とりあえずそこの駐車場までたどり着けば休息・仮眠がとれるし、トイレの使用、食事、買い物ができる。
 道の駅のなかには、温泉やキャンプ場が併設されているものもあるし、その地方の観光情報も手に入る。キャンピングカーライフを豊かにするには最適な空間といっていい。

 では、キャンピングカーユーザーは、その道の駅をどう使っているのだろうか。
 白書の第三章では、RV協会がホームページ上のアンケート調査で、約400人のユーザーに、その「利用目的」の内容を尋ねている。

 その結果、いちばん多かったのは「休憩・仮眠」(47.0%)という答であったという。
 次には「食事・地場産品(野菜など)の買い物」(31.4%)が続き、以下、「温泉などの入浴」(15.1%)、「周辺地域の観光地などの情報収集(4.4%)」、「スタンプラリー」(2.1%)という順に並んだ。

 「休憩・仮眠」がトップを占めたのは当然としても、その施設内で「食事」をし、「地場産品」を購入している率が意外と高い。
 ユーザーがどのような食事スタイルを採っているかということは前回のblogでも触れたが、それによると、「スーパー」という答と並ぶぐらいの率で、「道の駅」で食事をテイクアウトしたり、食材を仕入れているということも浮かび上がった。
 それだけ、キャンピングカーユーザーの存在は、地元経済の発展に寄与しているともいえる。

 また、ユーザーの最大の利用目的が「仮眠・休憩」であることを反映して、利用時のセキュリティーに関心を持つユーザーが多いことも同調査で判明した。
 同調査では、「道の駅での休息時に最も気になることは何か?」という設問を設けたところ、約60%のユーザーが「夜間の安全性や騒音の有無」という回答を選んだという。
 それ以外のものとしては、「夜間も使える施設の充実」(14.7%)、「駐車場の広さ」(10.7%)、「場内の清潔さ」(5.9%)、周辺観光地のアクセス」(4.6%)などという答もあがった。

 では、道の駅に立ち寄ったとき、ユーザーは食事・買い物などで、いったいいくらぐらのお金を消費しているのだろうか。
 調査によると、いちばん多かったのは、「2,000円以内」という答で、その回答率は42.4%。次に多いのが「2,000円~4,000円」で、回答率は40.7%だった。
 こうしてみると、1台のキャンピングカーに乗ってきた家族の8割が、一つの道の駅で4,000円以内の額を消費している計算となった。
 ちなみに、4,000円以上のユーザーは15.1%となり、それを足すと、55.8%の人が、道の駅で2,000円以上消費していることが分かったという。 

 では、ユーザーは、道の駅をどのように探しているのかのだろうか。
 これについては、別調査において239人のユーザーより回答が得られたという。
 それによると、「旅の前に、ネットや地図で探しておく」という回答が半数に近い49.0%を獲得した。
 以下は次のような結果になった。
 「目的地に向かう途中で、カーナビで検索」 21.3%
 「行き当たりばったりで見つけたら立ち寄る」 15.5%
 「車中泊の情報誌などでリサーチしておく」 14.2%
 これを見ても、ユーザーが道の駅情報をさまざまな形で入手している様子が伝わってくる。
  
  
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キャンピングカーライフのノウハウ への2件のコメント

  1. 刀猫 より:

    トイレに関して私は使わない派から使う派に変わりました、トイレが有るとキャンカー遊びの枠が格段に広がります、付いているのに使わない方には使用する事を強く勧めます(笑) 後片づけも簡単だし。

    15日は15時30分に羽生PAで休憩してますのでその前後ですれ違ったと思います、町田さんの愛車は珍しいので、見かけると町田さんかなと思ってしまいます。
    青森に行っていたんですが酸ケ湯温泉で同型車を見かけました、勿論町田さんではありませんでしたけど(笑)

    • 町田 より:

      >刀猫さん、ようこそ
      おっしゃるとおりです !!
      キャンピングカーにトイレがある場合、使わないと損です。
      特に、年を取ってきて頻尿になってくると、トイレは必需品となりますね。

      私は、当初、掃除するのが嫌で、トイレがあっても「使わない派」でしたが、一度使ってしまうと、掃除の面倒よりも、トイレがあった方の楽さが優先されるようになりました。

      酸ヶ湯温泉に行かれたのですか。
      私は昨年の夏に行きました。

      自分と同じ車に乗っている人とは、まだ一度しか会っていません。
      でも、3年ほど前でしたが、夜の東北自動車道を並走していて、お互いに 「珍しい車のよしみ」 で合図し合い、次のサービスエリアにいっしょに入って、いろいろと意見交換しました。
      楽しい思い出でした。
       

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