RVパーク 「おだぎりガーデン」

※ 本データは2014年8月現在のものです
  
 
 RVパーク「おだぎりガーデン」(栃木県)は、この2014年8月18現在ではかなり新しいRVパークのひとつになる。
 32号目。
 2012年には、全国で三つしかなかったRVパークだが、この2年で10倍ほど普及したことになる。

 さて、どんなところか。
 お盆休みのドライブかたがた覗いてみることにした。

 那須ICから、那須街道(国道17号)を進み、「道の駅・那須高原友愛の森」を左に見ながら、広谷地(ひろやじ)交差点を右折。
 目印は、ファミレスの「ココス那須高原店」。
 交差点周辺は、一大観光地の那須高原らしい観光施設がずらりと並ぶ。
 
 広谷地を曲がって、しばらく走ると大型のスーパー「ダイユー」がある。
 後で知ったことだが、食材を仕入れたりするのは、ここが便利。

 インターから11.7km。約35分。
 ようやく道路右手に「おだぎりRVパーク」の看板を発見。

 そこから細い道を道なりに進む。
 周囲は、なだらかな牧草地。
 その草地の脇に、「罰金、入るな、盗るな」という看板が立っているのだが、「 … はて、何を盗るな」と言っているのか、よく分からない。
 小麦畑でもないようだし、トウモロコシなどが植わっているわけでもない。

 草原の小道を分け入るように進むと、「RVパーク」のマークを掲げた場内図のある施設が現れた。


 
 “手作り感” 満点。
 看板も、トイレ棟も、「kichen」と書かれた炊事場も、オーナーがコツコツと楽しみながら作り出したという手作り感が横溢していて、初期の民営キャンプ場の雰囲気だ。
 

 お盆休みの真っ最中。
 テントを広げ、タープを張って、火を熾している先客の姿も見える。
 キャンプ場だったのだ。
  
 傾斜のある坂道を少し下った空き地に車を止めると、管理棟から管理人らしき人が現われて、まずはご挨拶。
 ここのオーナー、小田切進さんだ。
 お年はいくつぐらいなのだろうか。
 60代後半か、70代といったところか。
 
 「RVパークの場所はどこでしょう?」
 と尋ねると、
 「ご案内しますよ」
 と、気さくに先に歩いて誘導してくれる。 
 
 突然、ヤギが 「こんにちわ」 とばかりに顔を出す。
 「ヤギは2匹いるんだけど、こっちの方は気が荒くてね。飼い主の私にもつっかってくることがあるんだよ」
 と小田切さんはいう。

 「メェー」
 と、ヤギは一生懸命歓迎しているようで、特別気が荒いようにも見えない。

 RVパーク用に用意されたスペースは6台分。
 「今日はもう誰も来ないだろうから、好きな場所を自由に選んでいいよ」
 電源は15アンペアだそうだが、エアコンは十分に回るという。
 「突入時に高負荷がかかってブレーカーが落ちたりしませんか?」
 と聞くと、
 「今までそんなことはなかったよ。落ちたら落ちたでいいよ。気にしなくていいさ」
 と笑顔。
 なんともおおらかな人柄の管理人さんである。

 なら、お言葉に甘えて … と、木陰の涼しげな場所を選んで2台分を独占した。
 「いいんですか?」
 「好きにしていいよ」
 と、また笑顔。
 
 電源をつなぎながら、このRVパークの由来などを小田切さんにお尋ねした。
 「キャンプ場を始めて、まだ3年目。ツリーハウスを導入するようになって2年かな」

 ツリーハウス。
 よく見ると、木立をうまく利用して、上手にツリーハウスがたくさん建てられている。
 みんな小田切さんの手作りだという。
 「すご~い !! 一棟作るだけでも、たいへんな時間がかかったでしょう?」
 「そうだなぁ、どのくらいかかるのかな…。計ったこともないけど」
 のんびりした返事。

 なんとなく、ここに入ってきてから時間が止まったような気分に襲われていたのだが、小田切さんの茫洋とした人柄に接していると、なおさらのこと時間がまのびしたような感覚におちいっていく。

 周囲には、ここかしこと廃材が並んでいる。
 それは、これから増設していくツリーハウスの資材なんだそうだ。
 「暇を見つけて、コツコツと建てていくのが楽しみでね」
 「ほぉ。ではキャンプ場を始める前は、ここはどんなところだったんですか?」
 「もうただの林だよ。それを伐採し、ユンボを使って均して、池を作ったり、トイレを作ったり … 」
 「失礼ですけど、お年は?」
 「俺かい? 75歳」
 「お若い !! 」

 「東京に住んでいたけど、この那須の自然が気に入ってね。ここを終の棲家にすることに決めたんだんだ」
 「へぇー。確かに、ここは自然が豊かですものね」
 「いいとこでしょ? 自然はあるんだけど、交通の便もいいし、スーパーも入浴施設も近い。このキャンプ場もまだこれからさ」
 「今後のご計画は?」
 「ツリーハウスを増設しながら、釣り堀もつくる」
 「楽しそうですね」
 「楽しいよ」

 なるほど。このRVパークは、オーナー小田切さんの夢を実現するパラダイスでもあるようだ。
 そう思うと、小田切さんの風貌が、俗世間から足を洗って新天地で遊ぶ仙人のようにも見えてくる。

 「明るいうちに、お風呂でも行ってきなよ。サービス券があるから」
 と手渡してくれたのは、ここから2.6kmほど離れたところにある「ホテル・フロラシアン那須」の入浴サービス券。
 その券をフロントに渡すと、1人1,500円の入浴料が3分の1の500円ですむという。

 さっそくお言葉に甘えて、ホテル・フロラシアンを目指す。
 いやぁ、立派なリゾートホテルのたたずまいでびっくり。
 泉質もよいのか、風呂からあがっても、肌がさっぱりして汗もかかない。

 帰りにスーパー「ダイユー」に寄って、タイムサービスで半額になった刺身の盛り合わせ、鰻弁当、焼酎のジンロ、それを割るペットボトルのお茶などを買って、RVパーク「おだぎりガーデン」に戻る。

 夕暮れが迫る那須高原の晩夏。
 すでに秋の虫の声がここかしこに聞こえた。

《 RVパークおだぎりガーデン 》
所在地 栃木県那須郡那須町大字高久丙4597-1
電話番号 090-3316-0475
料金 1泊 2,800円/1台(トレーラー含む)
利用可能台数 6台(5m×6m)
利用可能車両サイズ キャブコン、バンコン、トレーラー
予約 原則予約不要 ただし事前に連絡すれば予約も可能
その他利用可能施設 ツリーハウス13棟(5,000円~12,000円:要予約)/BBQサイト(一組1,000円・薪付:要予約)
HP http://www13.plala.or.jp/nasu-treehouse/  

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RVパーク 「おだぎりガーデン」 への4件のコメント

  1. 刀猫 より:

    RVパークは魅力的ではありますが、我家がRVパークを利用したいと思う時期は世間一般と同じ連休中です、殆どのRVパークの収容台数は2~3台なのでこの時期は満車だろうと躊躇してしまい(予約は面倒だし) 結局、利用させて貰った事が無いです。 実際、お盆休み期間はどの様な状態だったんでしょうね?

    取材に行かれたのは15日ですか?東北道ですれ違った気がします・・・

    • 町田 より:

      >刀猫さん、ようこそ
      おっしゃるように、ほとんどのRVパークの収容台数は2~3台ですので、GWやお盆休みのような、利用者が集中する時期は混み合う可能性もあるかもしれませんね。

      しかし、それ以外のシーズンは、現在のところ、そんなに混み合っているという印象は受けません。昨年、夏休みをとって東北のRVパークを4ヶ所ほど回ってきましたが、利用していたのはみな私の車1台だけでした。

      「RVパーク」は、その名前だけはキャンピングカーユーザーの間にだいぶ浸透してきましたが、実際に利用されている方々は、まだ本当に一部の人だけのようです。
      だから、今だったら予約なしで宿泊できるところは多いのではないでしょうか。そのうち、人気のあるところは混み合ってくるように思いますが … 。

      那須高原に行ったのは15日です。
      東北道ですれ違ったというのは、本当ですか?
      気づかなかったとしたら、失礼いたしました。

      今度、どこぞのRVパークでご一緒しませんか。
       

  2. より:

    この週末は那須でキャンプでした。RVパークもできていたのですね。
    しかも自分も作ってみたいと思っているツリーハウスがあるとは!
    那須は良く行くのでココスもダイユーもわかります。
    今度是非行ってみたいと思います。

    • 町田 より:

      >雷さん、ようこそ
      那須高原には、私もけっこう気に入ったキャンプ場があります。
      あのあたりは温泉もいいし、買い物も楽ですしね。
      特に、塩原のグリーンビレッジなどは毎年行ってます。

      広谷地交差点近くの「道の駅・那須高原友愛の森」の産直コーナーには良い食材がかなりそろってますね。人気スポットなので、野菜や食良品などの生産者の質が高いような気もします。
      この日は、新鮮なトウモロコシ、アスパラなどを買って帰りました。
      あと、焼きおにぎりがうまかった。
      いい具合に醤油が染み込んでいて、冷えても、おいしく食べられました。
       

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