人生はニャンとかなる !

 
 「衝動買い」 という言葉があるけれど、書籍の場合、なかなか衝動買いというわけにはいかない。

 商品をパッと見て、瞬時に欲しくなる … というのが衝動買いの本質だとしたら、書籍は、 “パッと見” では内容まで分からないから、テレビで紹介されていたとか、著者のファンであるとかいう要素がないと、衝動買いは成立しない。

 が、衝動買いしてしまうような本もあるんだな。
 とりとめもなく書店をぶらついていたら、次のような写真を掲げたコーナーがあった。

 最近、猫に心を奪われているため、猫に関しては小さな情報も見逃さない。
 いいじゃん !! この顔。
 しかも、下に添えられたキャッチが 「一度サボるとクセになる」 。

 おぉおぉ !! このお猫サマは、サボっちゃっているわけね ?
 なるほど。
 「体を動かすのもメンドクセー … 」 というつぶやきが伝わってきそうな写真ですわい。

 
 その写真を掲げたコーナーには、『人生はニャンとかなる ! 』 という本が平積みに。
 掲げられた写真は、どうやらその本の中に収録されているものらしいのだ。

 で、そのタイトルを心のなかで反芻して、思った。
 『人生はニャンとかなる ! 』
 …… つぅことは、「猫の人生はサボっても、ニャンとかなる」 という意味なのね ?
 
 猫なら、いかにもありそうだ。
 犬の場合は、まずサボるという習慣がなさそうだし、 “ニャンとかなる” なんて発想はもちろんなく、四六時中、無駄なエネルギーを使って走りまくっていそうだ。

 鶏は、毎日毎日必死になって卵を産まされるし、牛は霜降り肉になるために、ひたすらビールを飲まされるしな … (毎日二日酔いで辛かろう)。
 その点、サボってこそ飼い主に喜ばれる家畜なんか、猫以外にいないって。

 で、この本。
 手にとって、パラパラめくると、猫の写真がいっぱい出てくる。
 それも、ただ “可愛らしい” という表情を狙ったものではなく、あえて、猫のふてぶてしさ引き出したような、ヒネリの効いた写真が多い。
 で、猫たちも、しっかりそれに応えて、人間の役者以上に表情豊かな演技を見せる。

 猫って人間臭いなぁ … と思う。
 犬と違って、何を考えているか分からないところが、複雑な心理を抱え込んでいる人間と同じように見えたりするのだ。

 もちろん、やつらの考えていることなんか、タカが知れているのだけれど、あの複雑な表情の作り方を見ていると、本当は人間よりワンランク上の知能を持った生き物ではないのかな ? と思うこともある。
 だけど、やつらは、それを人間に見抜かれたら、牛馬のごとく使役させられると分かっているから、わざと無能なふりをして、のらりくらりとサボっている。

 「猫の手を借りたいほどの忙しさ」
 という言葉があって、要は “役に立たない動物” ということを暗に言っているわけだけど、あれなんか、猫たちが自ら振りまいた言い訳なんじゃないか ?
 猫というのは、そういう妄想を掻き立てる動物でもあるのだ。

 というわけで、犬を飼っていながら、最近 “にわか猫派” になってしまった僕は、この 『人生はニャンとかなる ! 』 を衝動買いしてしまったのだ。

 買ってから分かったけど、この本は基本的には 「偉人の逸話・格言集」 だったのね。
 ジャンル分けでいえば、「人文・思想、倫理学・道徳」 という分野に入るらしい。
 ガリレオ・ガリレイやマルクスから、スティーブ・ジョブス、スティーブン・スピルバーグまでの有名人の言葉がずらりと並んでいる。

 で、その格言に合わせて、猫たちが意味ありげな “演技” をしているわけ。
 格言集の方はほとんど読んでいないけど、猫の写真だけは毎日眺めている。
 
 
参考記事 「猫の表情」
 
参考記事 「お猫さまの時代」
    
参考記事 「猫会議」
 
   

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人生はニャンとかなる ! への2件のコメント

  1. one より:

    私もお気に入りの本です
    この本は前に じんせんはワンちゃんす!って言うのが出てますよ
    そちらもなかなかいい感じですよ

    • 町田 より:

      >one さん、ようこそ
      ほんと、楽しい本です。
      ご賛同をいただける方からのコメントはうれしい限りです。
      ワンちゃん本も面白そうですね。
      今度はそちらも手にとってみます。
       

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