婚活ブームの背景

 
 結婚式のスピーチで、昔よく言われた小咄のひとつに、
 「恋愛の時は両目を開けて相手を見てもよいが、結婚したら片目を閉じて相手を見るように」
 … なんてのがあった。

 なんで片目なんだ ?

 つまり、生活を共にし始めると、連れ合いの嫌なところもいろいろ見えてくるから、「片目をつぶるぐらいがちょうどいい」 という “生活の知恵” みたいなことなのだろうか。

 実際に、結婚という “生活形態” が、人間にとってあんまり快適なものでないことは、過去の哲人・文人たちがいろいろ書き残している。

 「亭主元気で、留守がいい」
 という “爽快な嫌み” を言い放ったCMが、かつて一世を風靡したことがあったけれど、どうもあのオリジナルはドフトエフスキーらしい。
 彼の残した箴言 (しんげん) に、
 「夫が妻にとって大事なのは、ただ夫が留守のときだけである」
 … というのがあるそうだ。

 皮肉屋のバーナード・ショウは、
 「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもあるのだから」
 … なんて言っているらしい。

 ある人に言わせると、結婚こそ、人類の学習能力がもっとも機能しない分野なのだという。

 「人間は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」
 … という箴言もあるくらいだ。

 そのように、よ~く考えると、結構シンドイ結婚生活なのに、現代人はなんでそんなに 「婚活」 に執着するのか。

 ちょっと前の話だけど、婚期を外した男の “おひとりさま” たちが、いとも簡単に 「結婚」 の 2文字に騙されて、容姿スペックの劣る脂肪過剰型 (ブス・デブ) の詐欺女に、コロコロ騙されて、保険金殺人に巻き込まれたなんていうこともあった。

 反対に、女たちは婚活サイトに登録し、「年収 1千万円以上の持ち家の男性」 を探し続けるが、その条件下では満足できる人が見当たらず、年下の草食系男子をターゲットに切り替え始めている … なんていう話もあったりする。

 巷では 「婚活ビジネス」 が大流行で、そういうビジネス会社では、「シニア婚の成功例」 を指導するセミナーの人気が特に高いそうだ。 
 そこで教えられる教理は、
 ① 相手の話を楽しそうに聞いてあげることが大事。
 ② ファッションのセンスも大切。サラリーマン経験の長い男性はラフなスタイルが苦手なので、カジュアルな格好を指定された場合でも、ジャケットを着用していった方が無難。
 ③ 女性が注意しなければならないのは、着飾っていくと 『金遣いが荒らそう』 という印象を与えてしまうので避けること。
 ④ 男女とも若々しい人がモテる。見た目で老いを感じさせる人は敬遠される。アンチエイジングで、モテ熟年をめざしましょう。

 …… とかいうのだそうである。
 バカバカしくね ?

 近年、非婚率が高まっているといわれながらも、そんな程度の婚活セミナーに人が殺到するほど、多くの男女は 「結婚願望」 を強く抱いているというわけだ。
 というか、むしろ 「結婚が、社会的な安定性を証明する切り札」 という過去から連綿と続いてきた社会風潮は、実は、時代を追うごとにますます強まっているようにも思う。
 世の中の 「非婚化」、「晩婚化」が大きな社会問題として採り上げられるのは、裏を返せば、「結婚もできないような人間は社会参加ができない」 という同調圧力が強まっていることを意味する。

 結婚とは、いってしまえば、生活する上での助け合う伴侶を得る行為であって、本来は、「社会参加の資格」 を証明するようなものではない。
 ところが、最近は、「結婚もできないような人間はなまけ者」 と蔑む傾向が、あまりにも強くなりすぎている。

 作家の林真理子はいう。

 「私が最近の若い人を見ていてとても心配なのは、自分の将来を具体的に思い描く想像力が致命的に欠けているのではないかということです。
 彼らは時間の流れを見通すことができないので、永遠に自分が20代のままだと思っています。フリーターのまま、たとえば居酒屋の店員をずっとやって、結婚もできず、40代、50代になったときのことをまったく想像していないのではないか、と」

 そして、こう続ける。
 「なかなか飢え死にはしない世の中ですが、社会の格差が拡大しています。
 …… 貧乏なウエイトレスの女の子が大金持ちの男性から結婚を申し込まれるなんていうことは、もはやありえません。『愛人になれ』 なら、ひょっとして可能性があるかもしれませんが。
 …… いまの世の中で教育をロクに受けていない人というのは、単に努力をしない人だとみんなわかっているから、ちゃんとした男の人は高校中退の女の人にはまず近寄りません。
 …… もし悠々自適な専業主婦を目指すのだったら、やっぱり稼ぎの良い男の人を捕まえなくちゃいけない」

 別のくだりには、こんな記述も。

 「結局、自分自身の仕事についてはぼんやりとしか考えてこなかった人が、理想の収入を稼ぐ相手と巡り会うことは叶わず、30前後になって妥協して、年収300万円~400万円の男性と結婚して子供を生む。だから 『節約術』 が流行るわけですよね」 ( 『野心のすすめ』 )

 こういうことを説く本が、40万部を超えるベストセラーになる世の中。
 この作家には、格差社会というものが構造化され、固定化されてきているという世の中の原理が見えていない。
 要するに “経済構造” が分かっていない。
 「個人のやる気」 が大切なことはいうまでもないが、その 「やる気」 が、年収の保証される結婚相手を見つけるための 「やる気」 にすぎないというのは、なんとも淋しい話ではないか。

 いいじゃんよ。
 年収300万円~400万円の夫婦が、お互いに助けあって、よりよい生活を勝ち取ろうという素朴な努力をしたって。
 それが、なんでバカにされなくちゃいけないのよ。

 「良い学校に入って、良い成績を収め、良い大学を出て、良い仕事に就き、良い伴侶を得て、良い子孫を残す」
 … という社会的成功のモデルが、「結婚」 に集約されすぎてきている。それが、前の時代よりも強く人々にプレッシャーをかけ始めている。
 
 窮屈な時代になってきたと思う。
 
 
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婚活ブームの背景 への17件のコメント

  1. スパンキー より:

    結婚したほうが良いのでしょうか、それともしないほうが良いのでしょうかと問われるならば、私は「どちらにしても後悔するだろう」と答える。
    ソクラテス

    やはり、一度は経験する。結婚はしてみて、後悔する。それで、分かるものらしいです。
    人は無い物ねだりをします。

    林さんの記述は、ホント貧困さを感じます。

    • 町田 より:

      スパンキーさん、ようこそ
      ギリシャ哲学の祖ともいえるソクラテスは、簡潔明瞭な言葉で一つの真理をずばりと表現していますね。「さすが !! 」 ですねぇ。

      おっしゃるように、やはり 「一度は経験してみる」 ものなんでしょうね。
      「しなかった後悔」 もあるだろうし、「したことへの後悔」 もあるでしょうけれど、やはり後者の 「後悔」 の方が奥が深いように思います。人生の妙味に触れるというか。

      もっとも、一般的に、結婚したことを後悔するのは自分だけだと思うことが多いでしょうけれど、案外 … あれですよね、ほら、相手の方が深い後悔に陥っていたりして。
      中高年になると、旦那よりも女房の方が、結婚したことへの悔恨が深いというから、男たちは気をつけた方がいいでしょうね (汗)。
       

  2. クボトモ より:

    著名な人々が残した結婚観・恋愛観についての名言は
    男と女の根源的な部分を風刺しているのですよね。
    だから、片目をつぶったり忍耐強く接したりする努力が必要なんだよと、
    人間関係(特に男女間)の難しさを伝えていると思うのです。

    その点、林さんの本はその本質を見失った人々の持つ
    いびつな結婚観を象徴しているように思えます。
    仕事でも人間関係でも、打算的になって得られるものは無いですから。

    • 町田 より:

      >クボトモさん、ようこそ
      >> 「著名な人々が残した結婚・恋愛観についての名言は、男と女の根源的な部分を風刺している」

      おっしゃるとおりだと思います。
      だからこそ、一見ネガティブに響くような言葉の裏に、そこはかとない温かさとおかしさが漂っているわけですね。

      林さんの場合は、なんだか 「結婚」 が自分だけのクールなサクセス・ストーリーの一要素としか考えられていない気配を感じます。
      ここでは 「配偶者」 という “他者” については何一つ語られていない。
      つまり、結婚が強いる 「他者との格闘」 を通じて悶え苦しみ、その過程で新しい世界を切り開いていくという展望が語られていないように感じます。

      結婚というものをシニカルに語った過去の文人・哲人たちの言葉には、表層的な言葉の裏に、「他者との格闘」 を得てつかんだ真理の手応えを感じます。

      ま、ただ林さん流の 「結婚観」 も、現代の結婚のある一面をしっかり語っているわけで、それについては (淋しいな … と感じつつも) 否定はしません。それで自分が 「幸せ」 であるならば、他人がゴチャゴチャ批判するものでもありませんから。
      でも、「浅いな … 」 という感じは拭い切れないですね。
       

  3. クボトモ より:

    「他者との格闘」とは上手いことをおっしゃいます。流石です。
    男女関係に限らず、この社会は他者との交わりですものね。
    林さんの視点と同じ様にしか結婚を捉えられない人々がいる現実。
    「浅い」とも言えるし、「それじゃつまらんだろう?」と言いたくなります(笑)

    • 町田 より:

      >クボトモさん、ようこそ
      つたない観測にもかかわらず、ご賛同いただき、ありがとうございます。
      結婚というのは、ほんとうに 「他者との格闘」 だと感じています。

      「他者」 とは何か ?
      とりあえず簡単な言葉でいえば、「異文化に属する者」 といえるのではないでしょうか。
      男女が、仮に30歳前後で結婚したとしましょうか。
      そうすると、同じ時代、同じ世代の気分を共有しているように見えながら、実は、結婚するまでの30年間、まったく異なる 「家庭の文化」 に染まって生きてきたわけですよね。

      すると、恋人同士のときには、気づかなかった、それぞれの 「家庭の文化」 が、結婚を機に衝突することになります。
      箸の上げ下ろしひとつでも、互いに気になることが出てくる。
      「この人、お母さんから、箸の持ち方教わらなかったのかしら ? 」 なんて些細な習慣の違いにも目くじらを立てるようになる。
      そのとき、お互いに 「他者が立ち現れてくる瞬間」 を見ることになります。

      夫婦というのは、そういう一つ一つの 「違和感」 をお互いに克服しながら絆を深めていくものだと思うのです。

      「結婚してからは、片目をつぶって相手を見る」 というのも、そういう “絆を深める知恵” を表現した言葉なのかもしれませんね。
       

  4. より:

    皮肉の中に愛があるから、結婚にまつわる箴言はいつまでも語り継がれたり、笑えたりするんですよね。

    どうしようもないものごとや相手と格闘して惨敗したり諦めたり丸ごと受け入れたりするうちにどっちが正しいとかを超えた自他への愛が体得出来るというか。

    今、能力も意欲もあって真面目に会社に貢献して働いていても、ずっと収入面では底辺の生活を強いられる雇用環境の人が多くいること、きっと経験してない世代の方には分かりづらいのかもしれません。

    愛のない批判と商業的な応援(アジテーション)は不安を煽るだけな気がします。不安をガソリンにしても人は動けるけど、なんだかくさい排ガスが出そう。

    • 町田 より:

       >獏さん、ようこそ
      せっかくのコメントをお寄せいただきながら、返信が遅くなり申し訳ございませんでした。
      >>「結婚にまつわる箴言には、皮肉の中に愛がある」
      まさにおっしゃる通りだと思いました。
      夫婦というのは、そもそも食べ物も、好みも、文化も違う家庭に育った者同士が一つ屋根の下で暮らしていていくわけで、相手の生き方なんかに対しては、最初から違和感があって当たり前なんですよね。
      しかし、それを乗り越えてこそ、ほんとうの愛が生まれる。
      愛というのは、獏さんがおっしゃるように、どっちが正しいという判定の彼岸にあるものだと思います。

      最後の一言は効いていましたね !
      >>「不安をガソリンにしても人は動けるけれど、なんだか臭い排ガスが出そう」
      笑えました。しかし、この笑いには真実が詰まっていますよね。

  5. ようこ より:

    町田さん こんばんわ

    既婚でつわ者の女友達数人と話した結果をコッソリ教えてあげます。

    なぜ 男と女は結婚するのかというと 結婚は現社会の便宜上の選択
    それ以前に 何故適齢期の男と女はくっつくのか? それは本能
    人も哺乳動物なら 子孫を残すべき本能がきっと働く筈なのです。

    すべてはホルモンのなせる技です、いわゆるサカリなのです
    体裁がよいから、愛があると信じたかっただけ
    出産 育児を終えると ♀はもうあまり♂必要ないの

    手がかかって我侭ならなおさらです

    愛とは、 唯一神が与えるもので 宗教家の方便です、 身も蓋も無いけど 笑)
    通常 出産した母親がその児にたいする思いは その愛に近いものがある様です
    人間にあるのは 慈悲や情けの心ですね。

    結論をいうと、古女房が望んでいるのは尊敬できる旦那さま。

    遠藤周作氏が 男と女は 本来相性はよろしくない
    もしも男性、女性の他に 中性という性があったら
    男性も女性も中性を選ぶだろうと言ってます、 あたっているかも。

    男性はロマンチスト。

  6. ようこ より:

    追記:
    読み返したら これから結婚する若い男女の
    夢をなくすようなコメントでした 汗)
    古女房族に反論がおありでしたら ど~ぞ。

    私は このブログの町田さんを尊敬しています
    只今熱中中、これって 恋に似ている?

    • 町田 より:

      >ようこさん、ようこそ
      既婚でツワ者の “古女房族” たちの真相(?)をお教えいただき、感謝。
      こういうネタありがたいですね。“ダメ旦那” としては、事前に対策を練ることができますから。

      >>「出産育児を終えると、♀はもうあまり♂必要ないの」

      おっしゃるとおりです。こういう状況、家の近所でも、よく見かけます。
      昔から付き合いのある男同士の会話でも、よく愚痴のように出てくる話題だし、何よりも我が家に、そのもっとも生きた実例があります。

      で、>>「結論をいうと、古女房が望んでいるのは、尊敬できる旦那さま」

      これが一番世の旦那族にとって難しい。
      だって、「世間の尊敬」と「家庭の中の尊敬」は、全く別物だから。

      ノーベル賞ものの研究を評価された学者だって、朝のゴミ出しにステテコ姿で玄関を出ようとすると、「あ~た、いくらゴミ出しだって、そんな姿で道路に出ないでちょうだいよ。あとでご近所さまに笑われるのは、この私なんですからね」
      … とかなるわけですね。

      「じゃ、ゴミ出しにもネクタイしてスーツ着ればいいのか?」
      …みたいに反論するじゃないですか。

      すると、
      「私はそんなこと言ってませんよ。ネクタイまでしなくても、せめてアスコットタイでも垂らして、胸のポケットにはポケットチーフを忍ばせるくらいの心がけは必要でしょ !。それにそのステテコ、穴が空いてみっともない。それはもうウエスにして、一回掃除したら捨てますからね」

      ま、一言反論すると、言葉数では最低でもその4倍ぐらいの反撃を食らうわけですね。

      男はロマンチストだから、せめてステテコを捨てる前に、「犬の枕カバーにでも使うから」ぐらいの優しい言葉をかけてほしいわけです。

      >>「結婚する若い男女の夢をなくすようなコメント ……」

      そんな心配することないですよ。今の若い人たちは、そのへんの感覚を共有しあって、そこをスタート地点にしているでしょうから。
      案外、我々の世代より、シビアだけど思いやりの溢れる現状認識をしているのではないでしょうか。

      >>「尊敬……」
      いやいや、こそばゆくなります(笑)。
      でも、うれしい。
      ありがとうございます。
       

  7. ようこ より:

    こんばんわ~ 町田さん

    ただいま7月17日 午後7時をまわったところです。

    あ、 それ違いますね
    町田さんは上手にすりかえたけど 見かけのことではなくて
    見かけは残念でもよいのです。
    だって 男性も還暦を過ぎれば 女性同様に、本人の意向など
    無関係に呼称に『あ』だの『い』だのが足されるでしょ
    1000人に一人くらいは見かけ勝負の方もいますけど
    互いにいい年ですもの 見かけは言いっこなしね 笑)。

    髪がボサボサだろうがツルツルであろうがかまわないの
    夫が必死に何かに打ち込んでいて、妻には真似の出来ない
    頭の下がる思いというかなあ
    それは何と訊かれても 個々の感性に違いがあるのでわかりませんが
    どういう状況下にあっても、敬う夫と離婚した妻の例を知りません。

    失われていく形と、 ずっとなくならない信頼。

    今日 ハイウエイ15でワイルドファイアがあって
    12台の車が燃えました。
    https://www.youtube.com/watch?v=ljf2GQf1s2w

    • 町田 より:

      >ようこさん、ようこそ
      もちろん、ようこさんのメッセージは、最初から十分に伝わっていますよ。
      >>「結論をいうと、古女房が望んでいるのは尊敬できる旦那さま」
      この1行がすべてを語っていますものね。
      これは、夫婦の間のみに限らず、人と人のつながり全般に言えそうですね。

      たぶん、人間は、自分を尊敬してくれる人間を尊敬するんだと思います。
      「尊敬」って、一方通行じゃないですものね。
      「尊敬」は、別の言葉に置き換えれば「信頼」でもあり、「優しさ」でもあり、「思いやり」でもあり、「いたわり」でもあり。それこそ、ようこさんのおっしゃるように「個々の感性の違い」によっていろいろな表現の形を取るのでしょう。
      そして、夫婦も長いつきあいの果てに、「信頼」も「優しさ」も「思いやり」も、すべて個々の食材がスープの底で溶け合って、ひとつの「味」、あるいは「コク」という言葉でしか表現できないようなものに変わっていくのでしょうね。
       

  8. 木挽町 より:

    ま。どうでもいいじゃんって感じでしょうか。入籍しようがしまいがそんなことはどうでもいいことじゃないでしょうか。婚活の成功例よりも失敗例のほうが興味が沸きます(へそまがり)。人生の成功例の話より失敗例のほうが深みがあって思考を促されるような気がします。それなのに一般大衆の多くの方々が婚活に懸命で成功パターンに自分を押しはめるような生き方をする世の中自体が心配になっちゃいます。偏差値教育の弊害なのかな。骨がない感じの男が増えちゃったのかなあ。パターンなんて有り得ないと思うし。ひとりひとり違うし。自分を勘違いしてる中産階級ほど哀れなものは無いと思うし。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      >>「どうでもいいじゃん」というニュアンス、非常によく分かります。
      おっしゃるように、社会的体裁を整えるための結婚なんて、ほんとうに意味がないと思いますから。
      たぶん、今の “婚活ブーム” というのは、婚活産業の営業活動として生み出されてきたものではないのかな。
      晩婚化、非婚化、少子化。
      それが社会問題化しているという世論が形成されれば、それを解消しようというニーズが生まれ、それをビジネスチャンスにしようという人々が現われるのは、経済原理の自然の流れですものね。

      私は婚活産業を否定しようという気があるわけじゃないんですが、「結婚して幸せをつかもう」というメッセージが、どんどん重くなってきて、世論を巻き込む形で、「結婚できないヤツは人間的にも未熟で社会も認知しない」という意味合いをどんどん強めてきているように思えて仕方がないんです。
      それが同調圧力になってきて、未婚の人たちを息苦しくしているのではないのかな。
      本文で書いた林真理子さんなんていう作家は、それを助長してますよね。
      そういう形で形成されてくる世論というのは、木挽町さんがおっしゃるように、「成功例」しか提示しない。
      確かに、結婚には良い面もたくさんあるけれど、人生という双六(すごろく)の上がりは、何も結婚だけじゃない。
      結婚していても、ようこさんのコメントにあるとおり、「尊敬できる相手」でなければ、一緒にいる苦痛の方が大きかったりする場合もたくさんあるでしょう。
      「結婚」をブラックユーモアのように批判する文学者たちの箴言は、みなそこのところを衝いているのだろうな、と思います。
       

      • 木挽町 より:

        その通り。「同調圧力」って言葉。いいですね。いろんなことを意味するようでおもしろいです。日常のいろんな場面でありますよね。

        • 町田 より:

          >木挽町さん、ようこそ
          そうなんですよね。日本人が、今いちばん窮屈な思いをしているのは、その「同調圧力」でしょうね。
          “和を乱してはいけない” という、ま、見方を変えれば日本人のもっとも誇れる美徳が、逆に今の社会では個々の人間を締め付けている。

          仲間から “浮く” ことを怖がる。
          ハブかれちゃいけないと、グループのリーダーの意向に合わせて、「私も、私も…」と一斉になびく。
          ちょっと前に、「空気を読め」という言葉が流行りましたけれど、そういう言葉が流行ってきた背景には、人々が集団を形成した時に、日本中に「同調圧力」が機能し始めたからだったんでしょうね。

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