GW最後の日に

 
 世間的に “ゴールデンウィーク”  と呼ばれる大型連休が終わった。
 毎年のことだけど、いつもこの時期が自分の仕事のいちばんのピークとなる。
 例年 5月末頃に発行している 『キャンピングカーsuperガイド』 の仕上げの時期となるからだ。

 今年はいい感じで、新鮮な話題を盛り込んだキャンピングカーがそろい、本としては面白いものになったと思うのだが、それだけに原稿を書くのにも時間が取られ、またチェックも入念なものとなった。
 で、いつもこのGW期が、各ビルダーさんに書いた原稿の車両データをチェックしてもらったり、校正に時間を取られたりする時期と重なるのだ。

 そんなわけで、今年もGWは家に帰ったのは1日だけとなった。
 で、それ以外は、1日20時間ぐらい会社のパソコンのモニターとにらめっこ。
 寝るときは、床に段ボールを敷いて、寝袋に潜り込んで眠る。
 
 GW後半の4連休は、関東地方は連日晴天で、朝目を覚ますとちょっぴりうらめしい気分になる。
 しかし、もう還暦を過ぎた自分に、泊まり込みで仕上げなければならない仕事があるなんて、幸せなことじゃないか … とも思う。

 とにかく、今回の号は時間が足りなかった。
 … というのは、使用する画像を見ているうちに、ついつい遊びたくなってしまったからだ。

 やっぱりクルマがいいと、 “良い画像” を添えたくなる。
 しかし、緑のしたたる郊外にクルマを持ち出して撮影するという手間も取れないし、メイカーさんの方でカタログ用に撮ってある良質の画像を融通してもらおうと思っても、すべての車種がそろっているわけではない。

 そこで、ショー会場で撮影した画像を使うことが多くなるのだが、そういう写真は “背景” に恵まれない。
 クルマの周りで人が作業をしていたり、見学者が車内を覗き込んでいたり … と、本に使う環境に適していないのだ。

 そういう画像を見ていると、無性にいじりたくなってしまう。
 どんどん原稿を先に進めていかなければならないのに、ついつい画像ソフトを使って写真の手直しをしてしまうのだ。

 これがいけない。
 やりだすと面白いので、あっという間に時間が経ってしまう。
 しかも凝りだすと、中途半端に投げ出すことができなくなってしまう。

 たとえば、下のボナンザ24FDの写真。
 原稿を書いているうちに、無性にクルマの上に走っている電線が気になりだした。
 こうなると、文章はストップしてしまう。
 ちきちきと一本ずつ電線を消し、背後のごちゃついた風景をシンプルに整理し、… で、気づくとそれだけで1時間。(↓)

 ▼ 修正前

 ▼ 修正後

 バンレボのVR470は、幕張ショーの会場で撮ったものを使ったが、いくつかのカットの中で、自分の気に入ったものがなかった。
 背景が整理されているものもあったのだが、自分としては、どうしてもこの角度からの画像を使いたかった。
 で、画像左側から修正を始めることになった (↓) 。
 自分としてはキリヌキが嫌いなので、たとえショー会場で撮った写真にせよ、クルマの置かれている環境を少しでも生かしたいと思うのだ。

 ▼ 修正前

 ▼ 修正後

 MYSミスティックのバルテオも、もっと使いやすい画像が他にあったのだが、やはり自分としてはこの角度こだわりたかった。
 そこで、修正 (↓) 。

 ▼ 修正前

 ▼ 修正後

 セキソーボディのトムバロン。
 これもこの角度がベストと判断。
 で、床が汚かったので、赤い絨毯をおごることにした。
 ついでに、アルミパネルの壁面に反射された他のクルマの映り込みも消した。(↓)

 ▼ 修正前

 ▼ 修正後

 内装も同様。
 下はエアストリーム・スポーツのベッド部だが、ショー会場で撮っているから、うっかり張り紙も写してしまう。
 後工程でこの張り紙を取るとなると、意外と大変なのだ。
 なにしろ、張り紙の下の “画像情報” はけっきょくないわけだから、そこを “創作”していくことになる。
 となりの 「ベッドのしわ」 をちょっとコピーして、張り紙上に貼る。

 ▼ 修正前

 ▼ 修正後

 簡単そうに見えるけれど、10cmずれただけで光の当たり方がまったく違うから、場合によっては、光の部分だけ別のところから切り取って、サイズを合わせ上から貼る。
 面倒くさい。
 キャンピングカーそのものが好きでないと、なかなかできない作業かもしれない。

 いやぁ、こんなことをしているから時間が足りなくなる。
 でも、画像が少しもマシになると、文章もよくなっていくように (自分では) 思う。

 で、そんなことを、ブログの更新をサボっていることの言い訳にさせてください。
 なにしろ、自分のブログすら開く気分にならなかったもので … (^_^;)

 この間、いろいろな方からコメントをいただき、(さきほど拝読)、返信も遅れていますが、少し余裕がでたら返信も書き、また更新も張り切って続けます。
  
 

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GW最後の日に への4件のコメント

  1. Dreamin' より:

    お仕事、お疲れ様です。とんでもない激務!
    ホント、町田さんの身体が心配です。

    写真の修正はやり出すとアレもコレも気になってしまって、
    キリが無くってしまうのはとてもよく分かります。
    明るさを調整して、背景を直して、ピントを調整して、写り込みを修正して…と、
    いくらでも時間を掛けれてしまうんですよね~。
    不思議なもので、締め切りが近く焦っているときほど、こうした作業に熱中してしまうような気がします。
    試験前日に急に机の片付けを始めてしまうような感覚でしょうか?

    とにかく!今年も 『キャンピングカーsuperガイド』を楽しみにしています。
    月並みではありますが、お身体に気をつけて残りの作業をがんばってください!

    お仕事が落ち着いたら、またゆっくりお話しできたらと思います。

    • 町田 より:

      Dreamin‘さん、ようこそ
      新しい生活はいかがですか。
      心機一転、張り切っていらっしゃる様子が書かれているブログからも感じられます。
      「ああ、いい記事だな …」 と感心しながら拝読していますが、ちょっとこんな状況で、コメントを差し上げる余裕もなくてごめんなさい。

      一段落したら、またお話する時間を取りたいですね。
      そのときは、またよろしく。
      楽しみにしています。

      コメント、ありがとうございました。
       

  2. ムーンライト より:

    お久しぶりです。

    そう、『キャンピングカーsuperガイド』の季節ですねっ。

    「アルミパネルの壁面に反射された他のクルマの映り込みも消した」
    そうそう、これ、気になるんですよね~。

    父の命日。
    母に「親戚大勢に送るから」と言われて、神徒壇の写真を撮りました。
    プリントしてみたら、神鏡にカメラを構えた私が映っていたのです。

    「まるで、アンタが死んだみたいだ・・・」。
    そう母は呟き、片手いっぱいの写真をどこかにしまいこみました。

    お体、くれぐれもお大事に。
    今年も『キャンピングカーsuperガイド』。楽しみです。

    • 町田 より:

      ムーンライトさん、ようこそ
      ほんとうにお久しぶりですね。
      どうしていらっしゃるのかな … と、ときどき気にしておりました。
      でも、お元気そうで、なによりです。

      神鏡にお姿が映り込んでしまった話。
      失礼とは思いながら、思わず笑ってしまいました。

      映り込みの話、よくあるんですよね、写真の場合。
      キャンピングカーの撮影でも、鏡のついたシャワールームなどを撮るときがやはり大変です。自分が写真を撮っている姿が、そのまま画面の中に入り込んでしまうんですね。
      仕上がった画像を見ながら、それをトリミングで切り取るのが案外むずかしい。

      でも、最近の画像処理はすごいもので、モニター上の操作でそんなものも簡単に消してしまえるんですね。
      だから、ある人に言わせると、「最近のカメラマンは仕事が荒くなった」 といいます。後工程に頼る気持ちが強くて、現場の撮影がおざなりになっているとか。

      デジタル技術が発達し過ぎると、手作業の時代の緊張感のようなものも失われていくのかもしれません。

      コメント、ありがとうございました。
      また、お越しください。
       

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