ジャパン・キャンピングカーショー2013の日々

 
 展示車両台数、出展者数、来場者数。
 どれをとっても、近年まれなる規模と内容の充実度を誇ったキャンピングカーイベントであったと思う。

 まさに、 “アジア最大のキャンピングカーショー ! ”

 そんな 『ジャパン・キャンピングカーショー2013』 が昨日 (11日) 閉幕した。
 

   
 搬入日を含め、結局5日間通いつめた。
 泊まった “ホテル” は、一般駐車場に停めた我がキャンピングカー。


 
 なにしろ、会場まで歩いて5分のところに気楽に帰れる “休憩室” があるというのは便利だ。
 日を追うごとに増えるパンフレット等のデータ類。
 その日の寒さに応じて着替える厚いコートと薄いコート。
 夜になって、気分に応じて飲み分ける日本酒と焼酎。
 そんなものを一切合切放り込んでおけるという意味で、やはりキャンピングカーというのは便利だ。
 チェックインやチェックアウトの面倒もないしね。
 それでいて、1泊1,000円なのだから、願ったり叶ったり。

 今回のショーは 4日間開催。
 夜ごと駅近くの食堂街や居酒屋に繰り出した。
 時に主催者パーティーにお招きをいただき、時に懇意にして頂いているビルダー・販売店の懇親会にもお声をかけていただく。
 
 それらが終わって、コンビニに寄り、ツマミを買って愛車に向かう。
 駐車場に着くまで、なんともいえない不思議な光景がしばらく続く。
  

   
 イベントのために造られた “街” というのは、人の姿が消える深夜ともなると、別の相貌を浮かび上がらせる。
 街路灯の光が幾何学的な模様を連ねる “飛行機のいない滑走路” 。 
 あるいは、レーシングカーの去った後の、人気のないサーキットのメインスタンド。
 

 見渡せば、どこもコンクリートと街路灯だけでできた冷たい近未来空間。
 聞こえる音は、ときどき遠くをかすめる自動車の排気音か、自分の足音だけ。
 パーティーの熱気や居酒屋の賑わいがスゥーッと身体から去っていき、代わりに、自分がSF映画の主人公にでもなったような気分が高まっていく。
 実は、こういう感覚が嫌いではない。
 
 クルマに戻れば、あとは眠くなるまで音楽を聴きながら、一人酒。
 これが、いいんだな。
 鯖の味噌煮の缶詰を開け、日本酒をあおって、バップ時代のモダン・ジャズを聴きながら、肩と腰でリズムを取る。
 キャンピングカーの中で、聞く音楽がいちばん心にしみる。
 
 バンクベッドによじ登る体力と気力が残っているうちに一人酒を切り上げ、あとはシュラフにくるまって、 “夢劇場” を楽しむことにする。
 

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ジャパン・キャンピングカーショー2013の日々 への4件のコメント

  1. ふじ○ より:

    (ここでは、) はじめまして。
    隣に泊まっていたドリー・バーデンのふじ○です。RV関連のイベントで時々 町田様とお話させて頂いているのですが、名前、ハンドルネーム、ドリー・バーデンが連鎖しないかもしれません。
    初日は町田様のキャンパーを見つけたので、係員の許可を得て普通車枠でも大型車が可能な区域に停泊。その後は大型車区域に移動、3泊4日で“駐車場のホテル”からキャンピングカーショーに通っておりました。

    キャンピングカーショーの取材、お疲れさまです。私は旅行会社のお手伝いでしたが、早朝や休憩中に会場を見学させて頂きました。凄い台数で全てを見る事は出来ませんでしたが、日本ならではのユニークな車両が増えてきたな、と感じました。しかし、全般的に“車中泊用の車”という感じでしょうか。アメリカのRVショーも見学した事があるのですが、アメリカの歴史や文化、土地柄の中で育まれたレクレーショナルビークルと“日本のキャンピングカー”は大きな差がありますね。アメリカのRVは“移動可能なレジャー用住居”という感じでサイズが大きい。バイクやバギー等の遊び道具が積めるタイプもあったりして、様々な要望に適用させたRVを提供しようというメーカーの熱意を感じました。
    渡部竜生氏がセミナーの中で「和製英語“キャンピングカー”が車両のイメージを狭めている」とお話されていましたが、その通りだと思います。旅行や遊び、更には仕事に使える便利な移動ツールとして発展して欲しいです。

    ところで、幕張メッセの大駐車場は、良心的ですね。様々な場面で感じました。小判8ナンバーであれば、8メートルを超える大きなキャンピングカーでも普通車扱いで1日1000円。サイズ的には大型車で4000円なのに。イベント来場者が多い日の繰り上げ開門。「車中泊は、原則、禁止です」と電話で聞いていたのですが、現地では「止むを得ませんね」。ただ、連日車中泊するには、近くにお風呂が無くて不便な駐車場でした。私のRVにはシャワーもあるのですが、ネットカフェを初体験したくて シャワーが新設された海浜幕張駅前の店へ行ってきました。今後、駐車場での車中泊マナーを守らない(知らない)一部の方々によって、「車中泊 全面禁止」にならないといいのですが。

    これまで、取り上げる分野の広さや深さに 興味津々でブログを拝見しておりました。今回のキャンピングカーショーに関するリポートや今後の記事も楽しみにしております。

    P.S. 今朝、私のブログを見てビックリ! コメントを頂き、ありがとうございました。

    • 町田 より:

      >ふじ○さん、ようこそ。
      コメントをいただいて、よく分かりました !
      確かに、ふじ○様のハンドルネームと名前が一致せずに、「はじめまして」 などという間抜けな挨拶を入れてしまい、申し訳ございませんでした。
      会場でお会いできなくて、ちょっと残念でした。
      またの機会がありましたら、ぜひお声をかけてください。

      ショーの出展車に車中泊仕様のものが増えているというご指摘。確かに、その通りですね。欧米のモーターホーム文化と比較すると、やはり 「車中泊」という概念自体が未成熟のもののように感じられます。
      しかし、日本の使用環境を考えると、車中泊という使い方からスタートしていくのはやむを得ないことかもしれませんね。

      >> 「キャンピングカーという言葉が車両のイメージをせばめている」
      このご指摘も、ほんとうにその通りだと思います。
      確かに 「キャンピングカー」 という呼称には、キャンプを主目的にしたクルマというイメージが強すぎて、キャンプに関心のない人々の心には届きにくい状況ですね。

      これに関しては、私も昔 「もうキャンピングカーという呼称はやめて、アメリカ流の “RV” という呼称を浸透させる戦略を組んだらどうだろう ? 」 と提案したことがあります。
      しかし、ユーザーにアンケート調査などをしてみると、すでに多くのユーザーが 「キャンピングカー」 という呼称に馴染んでしまい、その話題自体にもあまり関心を示さなかったような記憶があります。
      しかし、これから新規ユーザーを獲得しようと思うならば、業界も、「キャンピングカー」 という言葉と併記して使える新しい呼び名を考えた方がいいでしょうね。

      幕張駐車場の件、これも同感です。ほんとうに良い駐車場です。
      ふじ○さんのおっしゃるように、キャンピングカーで使用される方は、マナーをもよく守り、管理される方から見ても気持ちの良い使い方をしてもらいたいと思います。
       

  2. Dreamin' より:

    移動ができるプライベート空間として、キャンピングカーは独特な存在感を増していますね。
    次のエントリーにもありましたが、一人旅を好む人が増えたデータも、
    町田さんの夜の過ごし方を知り、何となく合点がいきました。

    確かにこれはいいです。

    好きな音楽を鳴らし、酒を飲み、眠くなったら横になる。
    しかも、そこはいつもの生活の場ではなく、都会の片隅や自然の懐だったりするわけです。
    心安らぐ私的な空間がキャンピングカーの内側にあり、
    しかし、そのすぐ外側には未知の世界が広がっている。

    このような内と外のギャップを体験できることが、
    キャンピングカーが放つ不思議な高揚感の正体なのかもしれないと、
    ひとり勝手に想像を膨らませた次第です。

    • 町田 より:

      >Dreamin’ さん、ようこそ
      >> 「心安らぐ私的な空間が内側にあり、外側には未知の世界が広がっている。それがキャンピングカーが放つ不思議な高揚感の正体」

      なるほど ! 素晴らしいご指摘ですね。
      漠然とそのような感覚を抱きながら使っていましたが、特に言葉にすることもなく今日に至っていました。
      しかし、言葉にしてみると、まさにそういうことだったんですね。

      確かに、見慣れた室内でくつろぎながら、窓から眺める景色が毎回異なるのがキャンピングカーの世界です。同じキャンプ場の同じサイトに止めても、ちょっとタイヤの位置がずれるだけで、もう違った風景になってしまうというところにキャンピングカーの妙味があるのかもしれません。

      住み慣れた空間を維持しながら、毎回異なる外の景色を眺める。
      そう考えると、改めてキャンピングカーの面白みが浮かび上がってくるように思えます。
      そんな感慨を抱かせてもらえるようなコメント、ありがとうございます。
       

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