下腹部に激痛 ! 尿路結石 ?

 
 「天災」 と 「激痛」 は、忘れた頃に突然やってくる。
 
 なんか変だぞ ?
 お腹が妙に重たくなった感じだなぁ …
 と感じた10分後には激痛が襲った。

 ちょうど義母の入居している介護施設に着替えなどを自転車で運んだ直後だった。
 ドアを閉めて、戸外の冷たい空気にさらされ、マフラーを巻いて、さぁ帰るか … と、自転車にキーを差し込んだぐらいのときである。

 左側下腹部。
 正確にいうと、腎臓と膀胱の間ぐらいの場所が “薄ぼんやり” と痛くなりはじめたのだ。
 自転車を漕いで家まで戻る途中、飲み物でも買おうと思ってコンビニに寄る気力まで失せていることに気づく。

 施設にいる義母が、歯の痛みと首の痛みを訴えているのを聞いたばかり。
 「お医者さんに診てもらうまでもう少しの辛抱ですよ」
 などと慰めていたけれど、人の痛みに同情はできても、それを引き受けることはできない。

 「頑張って、耐えてね」
 などと言い残して部屋を出たとたん、まさか、本当に “引き受ける” にことになろうとは !

 家に戻って、急いでトイレに駆け込んだけれど、どうもそういう “食あたり系” の痛みとは違うようだ。

 では、ノロウィルス ?
 こりゃやっかいなことになったな … と思ったが、5~6年くらい前だったか、やはり同じ場所に激痛を感じた記憶がよみがえった。

 尿路結石

 腎臓から膀胱などに至る尿管などの “尿路系” に石が詰まって、それが周囲を圧迫するときに生まれる痛みだ。 
 「石」 といっても、シュウ酸、カルシウム、リン酸などの結晶のことらしいけど、一説によると、 「食生活の欧米化」 がもたらす病だともいう。
 で、これが腎臓などに堆積し、カタマリとなって尿管を降りてくるときに痛むわけ。

 実に痛い。
 まさに 「激痛」 という言葉がぴったりの症状で、何か別の刺激で気を紛らわそうと思っても、それができない。
 七転八倒、七転び八起き、親の七光り。
 
 5~6年前に患ったときは、朝、眼が覚めたら激痛の海に沈没していた。
 あまりにも痛かったので、きっと夢の続きだろう … と思ったほどだった。
 しかし、ベッドから起きようとして転がり落ちたことで、痛みが夢ではなく現実だと知った。

 家族がいなかったので、一人でクルマを運転して病院に駆け込んだ。
 そこで下された診断が 「尿路結石」 。

 今回もそのときの症状にそっくり。
 贅沢だと思ったが、タクシーを家まで呼んで、病院へ。

 幸いなことに、診療時間は過ぎていたが、救急扱いで診てもらうことができた。
 しかし、待つ時間が長い。

 正月明けだったので、待合室も混んでいる。
 「俺は激痛に襲われてんだから、オマエラより先に診てもらてぇんだ ! 」
 とわめくわけにもいかない。

 椅子にもたれて天井を眺める。
 立ち上がって、窓の外の景色を眺める。
 何度もトイレに行く。
 フロアを意味もなく歩きまわる。
 
 何をやっても、気が紛れることがない。

 そのうち、同じように待合室のフロアを時計回りにグルグル廻りながら悶えている青年と出会った。
 泌尿器科に来ているんだから、たぶん同じ病 (やまい) だ。

 「尿路結石ですか ? 」
 と声かけてみる。

 「 …… えぇ …… 」

 消えいりそうな声。
 こちらは笑顔で声かけたのに、向こうは笑顔を返す余裕もないようだ。

 「お大事に」
 と挨拶して、そのそばを離れる。

 そりゃそうだよな。激痛と闘っているときは、話しかけられても煩わしいだけだよな。 
 でも、同じ病なんだから、お互いに話していれば気も紛れると思ったんだけど … 。

 待つこと 2時間。
 ようやく診断の時間が訪れる。

 長髪で茶髪系の青年医師が、面と向かい合うなり、

 「今まで、手術の経験は ? 」
 「今飲んでいるお薬の名前を言えますか ? 」
 「タバコは 1日何本 ? 」
 なんて尋ねてくる。

 いいから早く痛み止めのクスリ出してよ ! と泣きたくなるのをじっとこらえて、
 「そうですねぇ、記憶にある手術は、交通事故で額を切ったときかな … 」

 「それはいつですか ? 」
 「まだ20代のはじめですね。フロントガラスに頭を突っ込んで、額を割っちゃったんです。でも、あのぉ … シートベルトの法制化が施行される前だったんです」

 「ほぉ、なるほど。でもそれは手術ではなく、 “処置” ですね」
 「あ、やっぱり先生もそう思いましたか。あれは処置ですね、ハハハ」

 笑いたくなくても、先生の機嫌を損ねたくないために、無理して笑う。

 「ところで、この痛み、なんとかなるんでしょうか ? 」
 「石が膀胱まで流れてしまうのを待つしかありませんね」
 「えっ !? じゃそれまでガマン ? 」
 「それしかないんですよ、大きな石なら手術もしますけど」
 「じゃ、このまま目をつぶって、歯を食いしばって、脂汗を垂らしてガマン ? 」
 「まぁ、痛み止めのクスリを出しておきましょう」

 早く言ってよ、それ。

 というわけで、さっそく座薬を入れて、ようやくそれが効いてきたところ。
 いやぁ、正月早々、エライコッチャの 1日になった。 

 でも、「ノド元過ぎれば熱さ忘れる」 なんだな。
 頭の中ではもう新年会のスケジュールを組み立ている。
 
 

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下腹部に激痛 ! 尿路結石 ? への8件のコメント

  1. タイムジャンクション より:

    あけましておめでとうございます♂ ・・・& お大事に。。大丈夫ですか!?

    • 町田 より:

      >タイムジャンクションさん、ようこそ

      明けましておめでとうございます。
      タイムジャンクションさんも、お正月はずっと飲まれていたようですね。
      こちらも暮れから年始は飲みっぱなしでした。
      それが、尿路結石にも影響したのかな … ?
      とにかく快報に向かっています。
      お気遣いありがとうございました。

      今年もよろしく
       

  2. スパンキー より:

    痛み止めは、一時的な回避ですね。
    石を出すって大変ですよ。
    溶かす薬ってゆうのがありそうですが?
    どうでしょう。

    大丈夫かな…
    後日連絡しますね。

    • 町田 より:

      >スパンキーさん、ようこそ

      今年もよろしくお願い申しあげます。

      お気遣いありがとうございました。
      >> 「溶かす薬」
      というのとは少し違うのかもしれませんが、「尿管結石の排出を促進する作用がある」 という薬もお医者さんから出してもらっています。
      それが効いているのか、昨日よりはだいぶ良いようです。
      前回よりは軽いのかもしれませんね。

  3. michitenji より:

    はじめまして。アラフォーの男です。
    私も去年、生まれて初めて尿管結石を経験しました。

    夜中にあまりの痛さで救急車を呼んで、病院に行ったら、「水をたくさん飲んで下さい」と言われ、同じように痛み止めの座薬をもらうだけで治療はおしまいでした。

    何かの本で、
    「男性は『戦闘モード』の時は痛みを感じない強さがあるが、平和な時は痛みにからっきし弱い。生まれつき、子供を産む痛みに耐える力が備わっている多くの女性の方が、痛みには強い」
    みたいな事を読んだ記憶がありますが、まさにそうなんだろうと思います。お大事になさってください。

    • 町田 より:

      >michitenji さん、ようこそ
      そうですか。尿管結石を経験されたのですか。
      あの痛みは、尋常ではないですよね。
      ただ、結石が尿管を通過するまでの辛抱ですから、痛み止めが効けばしのぐことができるので、まだ助かります。
      私は痛風も経験していますが、こっちは食事療法などトータルなケアを要求されるので厄介です。

      >> 「男子は戦闘モードのときの痛みは感じないが、平和時の痛みにはからっきし弱い」
      という話は、なんだか説得力ありますね。

      自分の経験からいっても、たとえばケンカなんかで顔が出血するほどダメージを受けてもなんともなかったりするけれど、血液検査で注射針を刺されただけで、腰を浮かして悲鳴をあげたりする … なんてこともあったりして恥ずかしいことこのうえないです。
       

  4. 初めまして!
    私も何度もできています。体質的にできる人は常に腎臓の中でできてゆくそうです。
    解決策は、小さい粉のような大きさのうちに排出しちゃう事だそうです。
    10mmを越える大きさでは衝撃波破砕の手術がありますが、高くて(3割負担で約8万円)
    結構いたいものです。3回ぐらいお世話になりました。
    それ以降は水分をとって振動を与えて早めに体外に出す・・でなんとかなってます。
    あとは痛み止めの座薬は常に冷蔵庫に入れ、また持ち歩いています。(バッグに入れて)
    あと泡風呂(超音波風呂)等も若干結石を砕く効果があるそうで、温泉にあると入るようにしています。
    なにはともあれ早く体外に出てくれると良いですね。

    • 町田 より:

      …………………………………………………………………………………
      >のんびりカメさん、ようこそ
      こちらこそ、はじめまして。

      私もこの病は2度目ですが、幸い手術をしないですんでいます。
      3割負担でも8万円ですかぁ!
      それは、懐 (ふところ) の方も “痛く” なりますね。

      >> 「水分を取って、振動を与えて …」
      >> 「温泉の超音波風呂」

      なるほど。そういう対処方法もあるわけですね。参考になりました。

      座薬は欠かせませんね。
      こちらは痛風もあるので、常備薬です。
      もっとも、痛風の方は、もう5~6年発作が出ていませんけれど、身体が痛風体質なので、いつ何時襲ってきてもいいように、用意だけはしています。
       

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