往年のR&Bファンにお薦めのライアン・ショウ

 
 「今こちらでは、昔ながらのR&B、および60~70年代あたりのモータウンサウンド・スタイルの曲作りが盛んです」
 
 というメールを、アメリカ在住の日本人ソウルシンガー、サミーさんからメールで教えてもらったのが 3日前。
  
 えっ ? … と驚いた。
 アメリカのブラックミュージックシーンの主流というのは、相変わらず現代的なヒップホップ系だと思い込んでいたからだ。

 ところが、サミーさんによると、今の若い黒人歌手のなかには、60年代~70年代あたりのテイストをはらんだR&Bスタイルを、最新の音響スタイルでレコーディングしていくという動きがあるのだそうだ。

 その例として、ライアン・ショウ (Ryan Shaw 写真上) というシンガーのことを教えてもらった。
 その最新作が、YOU TUBEにアップロードされたということで、メールにはそのリンクも張られていた。

 さっそく飛んでみた。(↓)


▲ Ryan Shaw 「In Between」
 
 おお、この感じ !
 まさに60年代スタイルじゃねぇの !

 それも、モータウンサウンドが隆盛を極めるもっと前のサム・クックあたりの曲調にも近いところがある。
 現在は、(J ポップも含め) アップテンポのリズムの主流はダンスビートの “四つ打ち” が定番になっているが、この 「In Between」 のようなゆったりしたテンポのバラードって、けっこう自分的には癒される。

 で、サミーさんのメールにこの (R&Bの) 初期を彷彿とさせるスタイルが大好きです」
 と、書き添えてあった。

 サミーさんとはほぼ同年代。
 われわれの世代は、あいかわらず “この手” の音に弱いんだな。

 それは、自分のノスタルジーがなせるもの、とも思っていたが、ヒップホップ系と並んで、アメリカでもまたこういうサウンドが台頭してきたことを考えると、60年代~70年代ソウルミュージックというのは、案外普遍的なものなのかもしれない。

 もちろん白人アーチストの中には、メイヤー・ホーソーンやジョス・ストーンなどの70年代ソウル系を好んで歌うアーチストがいる。
 ただ、自分が探した中では、黒人の歌手では見つからなかった。
 しかし、このライアン・ショウ君は、まさにブラックの純血種。
 それも、5歳の頃から教会でゴスペルを歌ってきたというから、筋金入りだ。

 日本では熱烈なファン以外には知られていない人らしく、日本語で情報を得られるサイトはまだ比較的少ない。
 しかし、信頼できそうなサイトの情報によると、ライアン・ショウは1980年12月ジョージア州生まれ。厳格なキリスト教徒である父の方針によって、少年期になっても、ゴスペル以外の一切の世俗的音楽を聴くことを禁止されてきたという。
 
 だから、10代の途中までは、他の黒人の若者とは異なり、「ヒップホップのようなものは家でも外でも聞いたことがなかった」 らしい。
 もちろんプロの歌手である以上、現在はヒップホップにも精通しているが、自分の好みは、あくまでも60年代~70年代くらいの曲が 「マッチ・ベター (より良い)」 と話しているとも。

 YOU TUBEを見ると、自分の持ち歌以外にも、カーティス・メイフィールドの 『ピープル・ゲット・レディ』 、エディ・フロイドの 『ノック・オン・ウッド』 、ボビー・ウーマックの 『アイム・ルッキン・フォー・ユア・ラブ』 のような名曲もカバーしているようだ。

 下に、YOU TUBEにアップされたもののうち、比較的 “昔っぽい” サウンドを前面に押し出したものを拾ってみた。
 往年のR&Bファンにとっては、みな “どこかで聞いたことがあるような …” 懐かしい響きをもつ音ではなかろうか。
 
▼ Ryan Shaw 「Mama May I」 
典型的な60年代R&Bのスタイル。リズムセクションのイントロ後のアレンジは 「Make It Funky」 の頃のジェームズ・ブランウンの匂いも …


 
▼ Ryan Shaw 「Do The 45」 
これがなんと最新のアルバムに収録された曲だとか !? 60年代にジュニア・ウォーカー&オールスターズが演奏した 「ショット・ガン」 を思い出す


 
▼ Ryan Shaw 「The Sweetest Things」 
このメジャーセブンス系のギターリフが (ちょっとチープな ! ) なんとも昔っぽいスイート感を漂わしてグッド !


 
 ライアン・ショウ以外にも、サミーさんからは、いい音源をご紹介いただいた。 
 それらは、また別の機会に。

 参考記事 「伝説のソウルシンガー サミー」

 参考記事 「メイヤー・ホーソーン」

 参考記事 「ジョス・ストーン」

 参考記事 「大好きスモーキー・ロビンソン」

 参考記事 「ノット・マイ・ベイビー」

 参考記事 「70年代スイートソウル」

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往年のR&Bファンにお薦めのライアン・ショウ への2件のコメント

  1. 凪子 より:

    JB、ジミヘン!
    この一年もいろいろとお世話になりました。
    来年もよろしくお願いいたします。

  2. 町田 より:

    >> 凪子さん、ようこそ
    明けましておめでとうございます。

    昨年はこちらこそお世話になりました。
    また、いろいろな音楽情報を教えてください。
    今年もよろしく !
     

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