レクビィ 「トートバック T-value」

 
 2012年の秋もいよいよ深まり、キャンピングカー業界も “実りの秋” を迎えました。
 先だっての13日 (土) から14日 (日) にかけて、関西地方における秋のイベントシーズンの到来を告げる 「大阪キャンピングカーフェスティバル2012」 (インテックス大阪) が開かれましたが、ここでも数々の新型車が登場しました。
 

 
 そのなかで、今回は、ショーの2日前に造られたというレクビィさんの 「トートバックT-value」 をご紹介いたしましょう。
 
 もともと 「トートバック」 という車種は、ハイエースのスーパーロングをベースに、対面対座ダイネットとリヤハイマウントベッドを持つことを特徴とし、リヤベッド下がカーゴスペースになるという多機能レイアウトを実現した車種でした。
 遊びのギアを積み込むことも可能なファミリーユースのバンコンだったわけですね。
 
 そのトートバックの基本レイアウトをそのまま生かし、より落ち着いたカラーコーディネイトで装われたのが、この 「トートバック T-value (ティーバリュー) 」 。
 

 
 では、今までのトートバックとはどこが違うのでしょう。
 
 ずばり最大の違いはセカンドシートにあります。
 以前は、対面対座も前向きも可能な多機能マルチシートが標準でしたが、このT-valueでは、そこが固定式シートに変わっています。
 

 
 その理由は、やはりイージーベッドメイキング。… ベッド展開のしやすさを狙ったわけですね。そして、広々とした室内空間を確保すること。
 この変更のおかげで、デザイン的にも開放感あふれるダイネットが生まれています。
 
 このセカンドシートには、ウッドスプリングが仕組まれているので、背を倒していくと、絶妙な “たわみ” が背筋を支えてくれて、それがなんとも快感。
 背板を抜けば、ウォークスルーも簡単。
 もちろん、セカンドシートには、3点式シートベルトがついた前後向き可能な高機能マルチシート (REVO) もプラス11万円でオプション設定されています。
 

 
 さて、もうひとつの特徴は、ボディ右サイドにベイウィンドウ (張り出し窓) が装着されたこと。
 これにより、まずリヤハイマウントベッドが広く取れるようになりました。
 ベッド幅は、横1810㎜。奥行き1550㎜。
 大人3名が横いっぱいに寝ても大丈夫。
 ベッドの登り降りも簡単で、サードシートからひょいと登るだけ。
 ベッド下は、広大なカーゴスペース。
 

 
 ベイウィンドウが装着されたおかげで、キッチンカウンターも広々。
 左側には上開き式の40リットル冷蔵庫。
 右は、キッチンキャビネット。
 そして、中央には、オリジナルの陶器製シンク。
 

 
 この陶器のシンクが、なかなか “和のテイスト” を醸し出していて、おしゃれです。
 これは、釉薬 (うわぐすり) に植物の灰を粉にして溶かし込んで作る 「灰釉 (はいゆう) 」 という陶器なんですね。
 なんとも味のある色をたたえた深みのあるシンクを実現しています。
 
 レクビィさんは、この陶器製のシンクを、まずカントリークラブで採用し、以降ファイブスターCP、ハイエースプラス・アーバンなどにも広げて、このT-valueで4作目。もうすっかり同社のアイデンティティともなっています。
 
 このT-value全体から匂ってくるのは、しっとり落ち着いた “和モダン” の風格。
 それがどこから漂ってくるかというと、ひとつには陶器製シンクそのものから色濃く立ち上がってくるのですが、もうひとつは、あえて曲面家具の比率を抑え、直線基調の家具をメインに押し出したところにありそうです。
 これが、箪笥、畳、障子など、和家具独特の凛とした風情にもつながり、きりりとした心地良い緊張感を生んでいます。
 

 
 さらにいえば、色使いでしょうね。
 日本の豊かな自然を感じさせる茶と草色主体の家具色。
 これが、どことなく 「日本茶」 の苦さと、まろやかさを伝えてくるからかもしれません。
 シート地も微妙な光沢を放っていて、王朝の雅 (みやび) と、枯淡なワビサビの風情が絡みあった絶妙なインテリアを実現しています。
 
 まさに、日本のキャンピングカー。
 欧米キャンピングカーの機能と装いをしっかり保ちながら、それを日本人の伝統的な生活感覚と融合させているT-value。
 日本のバンコンも、ようやく 「成熟の時代」 を迎えたといえるのではないでしょうか。
 
 お値段は、4,809,000円から。
 
 レクビィHP → http://recvee.jp
 
 
参考記事 「レクビィの 『T-スタイル』 」

参考記事 「レクビィ 『ヴォーノ』 」
 
 

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">