キャンピングカーユーザーはペットが好き

 

 
 キャンピングカーユーザーが集まるキャンプ大会などで、最近目立った増えてきているのがペットを連れている人たち。
 
 前回のブログで、『キャンピングカー白書2012』 (日本RV協会発行) を紹介した記事でも触れたが、ペット連れでキャンピングカー旅行を楽しむユーザーの比率は、現在40.1%であるという。
 また、毎回旅行に連れて行くわけではないが、家でペットを飼っている人の率は約 5割に達するといわれている。
 
 ペットフード工業会が中心となって調査した2011年度の 「犬猫飼育率調査」 によると、「犬を飼育している世帯率は17.7%、猫の世帯率は10.3%」 ということで合わせても28.0%。
 そう考えると、キャンピングカーユーザーのペット飼育率の約 5割というのは、日本の一般世帯の飼育率と比べても、そうとう高めであることが分かる。
 

 
 ちなみに、日本オート・キャンプ協会が発行した 『オートキャンプ白書2012』 によると、一般キャンパーのペット保有率は22.9%であるというから、それと比べてもキャンピングカーユーザーのペット保有率は高い。
 
 その理由を考えてみると、やはり、子育てが終わった後のシニア夫婦のライフスタイルと関係していそうだ。
 つまり、ユーザーの年齢層が上がると 「ペット連れ率」 も高まることが、以下のことから分かる。
 
 まず、キャンピングカーユーザーの年齢構成を調べてみる。
 ① 60歳代 (34.3%)
 ② 50歳代 (26.7%)
 ③ 40歳代 (26.0%)
 ④ 30歳代 ( 6.9%)
 ⑤ 70歳代 ( 5.3%)
 という順になる。
 
 次に、キャンピングカーの購入動機を調べてみる。
 ① 夫婦二人で旅行を楽しむため (50.0%)
 ② ペット連れ旅行に最適と判断したため (33.3%)
 ③ 子供とキャンプや旅行を楽しむため (31.2%)
 という順に並ぶ。
 
 この二つのデータで何が分かるか?
 
 要は、
 「子供とキャンプや旅行を楽しむ」 ためにキャンピングカーを買った30~40歳代の子育て層が、50~60歳代の熟年層に移行するにつれて、「夫婦二人でペット連れ旅行を楽しむ」 というライフスタイルに変化していくわけだ。
 

 
 年齢が高くなるとペット連れ旅行の比率が高くなるのは、テントキャンプを楽しむ人たちの間でもいえることらしく、『オートキャンプ白書』 によれば、平均的ペット保有率は22.9%ながらも、50代では40.6%、60代では31.3%と高くなることが報告されている。
 
 小学生くらいまでは、子供も、親と一緒にキャンプや旅行を楽しむ。しかし、中学ぐらいからは部活などが忙しくなり、子供が旅行について来なくなるというのは、よく聞く話。
 さらに、成人して結婚でもすれば、もう親とは別世帯を設けるのが当たり前となる。
 「ペット連れキャンピングカー旅行」 というのは、子供たちがいなくなった空間を、代わりにペットによって満たすという意味が込められている。
 

 
 また、夫婦による長旅の場合、いくら仲の良い夫婦といえども、たった二人だけで同じ空間を共有していると、互いに息苦しくなることだってあるだろう。
 そういうときに、ペットは、大いなる “緩衝地帯” となる。
 ペットが人間たちの間にいるだけで、夫婦の尖った神経も癒され、また元の穏やかな絆が回復する。


 
 シニア夫婦の二人旅にはペットは必需品といえるのだが、それをもっとも自然な形で可能にするのがキャンピングカーという存在。
 ペット同伴ホテルやペンションも増えてきているが、予約が必要だったり、ハイシーズンは混んでいたり、また “同伴” といいつつも、飼い主が泊まる宿泊棟と、ペットを収容する建物が離れていることもある。
 
 それを考えると、食事をするときも寝るときもペットと一緒にいられるキャンピングカーは、ペットにとっても安心できる空間といえるだろう。
 
 さらに、飼い主が立ち寄り湯温泉などに出向くときも、断熱性の高い素材でつくられたキャンピングカーは、乗用車と違って、車内の温度上昇を低い値で抑えることができる。つまり、車内に残されたペットにも、比較的しのぎやすい環境を整えてあげることができるのだ。
 
 キャンピングカーユーザーにペット連れが増えているのは、やはりちゃんとした理由があるといえそうだ。
 
 
関連記事 「キャンピングカー白書2012」

参考記事 「キャンピングカーのペット同伴旅行誌 『wancam』 」

参考記事 「犬は旅のパートナー」

参考記事 「キャンピングカーの中での犬のおしっこ」

参考記事 「頭のいい犬、悪い犬」

参考記事 「犬をめぐる日常会話」
 
 

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