2012 オートキャンプ白書

 

 
 2012年7月11日、日本のオートキャンプのユーザー動向やキャンプ場の経営状態などをレポートする 『オートキャンプ白書2012』 の発表会が行われた。
 この白書は、毎年社団法人日本オート・キャンプ協会 (JAC) が編纂するもので、今回で27版目。

キャンパーの活動回数・宿泊数は、震災の影響を受けずに活発

 発表会会場での報告によると、昨年は東日本大震災による被害や福島第一原発事故による風評被害、その後の自粛ムードなど、レジャーにとって大きなマイナス因子が重なり、オートキャンプにおいてもその数値が大きく落ち込むことが予想されたが、調査したところ、意外にもキャンパーの活動は活発であり、活動回数や宿泊数などにおいて、前年とほぼ同等の数値を示したという。

 アンケート調査によると、キャンパーの 1年間の平均キャンプ回数は3.5回と前年と同じ数値を保ち、平均キャンプ宿泊数は、前年の5.6泊から5.2泊と若干の減少はあったものの大きな落ち込みとはならなかった。

 また、オートキャンプ場の営業状況もほぼ昨年どおりであったという。
 もちろん東北地域のキャンプ場では、津波や放射能汚染により閉鎖を余儀なくされる施設も少なくなかったが、営業が行えたキャンプ場においては、稼働率は10.2%と前年比マイナス0.7ポイントを記録した程度で、大きな減少とはならなかった。

 ただ、関東を含め、東海、近畿の大都市圏においては稼働率が低下したとも。
 その要因としては、夏の電力不足により、自動車関連業界をはじめとする節電対策の影響が考えられるということだった。土曜、日曜の週休日が平日に移行されたことにより、親の休日と終末の子どもの休日がずれ、家族で過ごす時間が減ったことによるものと、同協会は判断している。

防災意識の高まりを背景に、用品販売が伸びる

 一方、用品関係には大きな動きがあった。
 3月11日以降、被災地ではシュラフ、燃焼器具等が必需品となり、都市圏では、その後も計画停電などが行われた結果、防災用品の備蓄が進み、市場は全体的に拡大したとのこと。
 特に、キャンプ用品の中でもシュラフは、防災需要により近年の低位安定から大きく伸びたという。
 このような事情が反映し、キャンプ用品の市場規模は467億円と前年比8.4%増を記録し、2000年代に入ってからは最高の金額になったとも。

 肝心のオートキャンプ参加人口の推移だが、上記のようにキャンパーの活動も活発に行われ、キャンプ場の運営も順調に推移したことによって、2010年の720万人と同じ数値を記録した。

 オートキャンプ参加人口は、1996年の1,580万人をピークに、12年間減少の一途をたどったが、09年調査で13年目にしてはじめて前年比プラスに転じ、その後は720万人規模を維持しているとか。

 「東日本大震災という未曾有の逆境下で、前年並みの参加人口を記録したことは、日本のオートキャンプが国民的レジャーとして定着し、その活力を保ち続けていることの証左といえる」
 と、同協会は結んでいる。

 白書に対する詳しい問い合わせは、日本オート・キャンプ協会へ。

 〒160-0008 東京都新宿区三栄町12 清重ビル
 TEL:03-3357-2851
 http://www.autocamp.or.jp/

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