逆もまた真なり?

  
 逆もまた真なり。
 … という言葉があるけれど、ことわざの場合は、必ずしもそうとは言い切れないようだ。たいてい 「なんか変…」 という感触が残ってしまう。
 
 たとえば、 
 「負けるが勝ち」
 … とかいうけれど、では勝ったら負けちゃうのか?
  
 「逃した魚は大きい」
 … とかいうけれど、では捕まえた魚は小さいのか?

 「嘘つきは泥棒の始まり」
 … では泥棒は嘘つきの終点か?
 
 「可愛い子には旅をさせろ」
 … では醜い子は家に閉じ込めておくのか?
  
 「風邪は万病のもと」
 … では万病は風邪の結果か?
  
 ま、ことわざって、考えてみると、ツッコミどころ満載の表現なんだよね。
  
 たとえば、
 「勤勉は成功の母」
 父は誰だ?
 
 「五十歩百歩」
 五十一歩の場合はどうなのか?
 
 「山椒 (さんしょう) は小粒でもピリリと辛い」
 唐辛子と比較した上でのことか?
 
 「舌を巻く」
 イタリア語では珍しくないぞ。
 
 「雄弁は銀。沈黙は金」
 “饒舌” は、さしあたり銅ぐらいか。
 
 「血は水よりも濃い」
 塩水の場合だったらどうなのか。
 
 「井の中のカワズ (カエル) は大海を知らず」
 カワズを大海に放り出せば生きていけるのか?
 
 

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逆もまた真なり? への6件のコメント

  1. Take より:

    おもしろい!そんな見方をしてことわざを考えたこともなかったです。

    井の中の蛙、はでも、その続きがあるんですよね。井の中の蛙大海を知らず、されど空の高さを知る・・・細い井戸の奥からはるかに高い空の高さは、大海原では得れないものかもしれません。
    わが地方に関する言葉でも「小田原評定」という言葉があります。「小田原評定久野寄合」
    小田原という大きな行政は評定衆が、久野というその中の小さな行政区(つまり田んぼに水を入れる順番や道普請など)は寄合(自治会仲間)で決めろ、という民主的な意味だったのですが、いつの間にか違った意味になってしまいました。

    関係ない話になってしまいましたが、読んでいて思い出しました。

    • 町田 より:

      >Take さん、ようこそ
      「井のなかの蛙 (カワズ) 」 の話が、「天の高さを知る」 というところにまでつながっていることは、昔どこかで聞いたことがありましたが、忘れていました。
      もし、その二つのフレーズが常にセットになっていたとしたら、このことわざもかなり深いものに思えてきますね。

      「小田原評定」 の語源がそういうものであったということは、はじめて知りました。
      なるほど! これは知りませんでした。
      確かに、ネットで調べてみたら、「小田原評定」 というのは、北条家が月に2回開いていた政策運営会議みたいなもので、別に 「豊臣秀吉に包囲されたときに繰り返していた無駄な会議」 という意味合いは、最初はなかったという記事も発見しました。
      なんだか、小田原に対する偏見を増長するようなことわざになってしまい、ちょっと気の毒ですね。
      私も小田原市には多少縁のある人間ですので、ちょっと悔しいです。
       

      • Take より:

        >私も小田原市には多少縁のある人間ですので、ちょっと悔しいです。

        あら?それはすごい。何かより一層身近に感じられます。うれしいです。そのうち小田原のことも何かお聞かせいただけると嬉しいです。

        • 町田 より:

          >Take さん、ようこそ
          実は、カミさんの実家が小田原なんですね。そんなわけで、休みになるとよく子供も連れて、小田原には通っていました。
          駅が改装される相当前の話です。
          天気の良い日は、よく百段坂を上がって、山の上から海を見下ろしていました。
          さらに、右側にあるテニスコートを眺めながら、その奥まで進むと、やがて忠霊塔といわれる慰霊碑を祭った林があって、そこまで歩くのが散歩コースでしたね。
          子供とはじめてキャッチボールしたのは、夏休みの小田高の校庭です。
          最近は、小田原の町もずいぶん変わってしまいましたね。
          でも、まぁ、第二の故郷みたい町だと思っています。 

  2. jasmintea より:

    逆もまた真なりを検索したらここにたどり着きました。
    面白く読ませていただきました。ありがとうございました。

    また、ここにたどり着くのかな?

    • 町田 より:

      >jasmintea さん、ようこそ
      返信遅くなりまして、申しわけございませんでした。

      コメントありがとうございます。
      ぜひまたお立ち寄りください。
       

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