宇宙の声

 宇宙が誕生して約140億年。
 それは、 “時間” というものの概念を超越した年月だ。
 しかし、最近の宇宙学では、その “時間” にも終わりがあるという観測が生まれているとか。
 
 宇宙に “残された” 時間は、あと50億年だという。
 奇しくも、それは太陽が最後を迎える時期と重なっているとも。
 
 それにしても、50億年という年月そのものが、やはり人間の想像力を超えている。
 われわれは、時間が消えた後の宇宙そのものを想像することができない。


 
 人間が空しいのは、宇宙という無限の存在を知りながら、 「無限」 とは何かを理解できないからだ。
 あくまでも有限な存在でしかない人間は、 「無限」 という概念をもてあそびながらも、それをイメージとして把握できない。
 
 ならば、最初から 「無限」 という概念など、思い浮かべなかったら良かったのに。
 でも、人間は、永遠に解けない 「無限」 という “問い” を抱えてしまった。
 
 あらゆる空しさは、そこに起因する。
 そして、あらゆる思弁的な情熱も、そこに起因する。
 
 

カテゴリー: コラム&エッセイ, 音楽   パーマリンク

宇宙の声 への2件のコメント

  1. 旅人 より:

    「不思議大好き」というコピーがありましたね。なんだかよく分からない言葉なんですが、
    上手いですよね?
    どうしても分からないものはあきらめますし、おそれっていう感情も生まれるかも知れません。
    しかし、そこがたとえば神さまの居場所だとしたら、こんなに都合の良いことはない。
    私たちは、そんなことを思いながら生きているんですかね。
    無限を認識しそれを把握できないのは、空しいというのもあるかも知れませんが、それがロマンだし、人はそんな思いを胸に地道に生きているのかな、なんて思いました。

    • 町田 より:

      >旅人さん、ようこそ
      ある哲学者がいったことですが、
      「人に、根本的なことを考えさせる力のある書物というのは、必ず、その本を書いた著者にとっても、何か解決できない未知なるものが含まれている」
      というのです。
      正確な言葉は忘れましたが、そこに人間の本質というようなものがあるように思います。
      その “未知なるもの” というのが、旅人さんのおっしゃる 「ロマン」 かもしれないし、「無限」 なのかもしれないし、あるいは 「神」 なのかもしれませんね。
      そして、それを 「感じる心」 があるということが、「人間の豊かさ」 であるように思っているのですけどね。
       

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