伝説のソウルシンガー サミー

 
 伝説のソウルシンガー 「サミー」 さんから、このブログにコメントをいただいていたのに、 何も知らないで > 「月のうさぎ Sammy さん、ようこそ」 なんて、いつもの調子で、呑気な返事を返していた。
 
 恥ずかしい。
 
 「70年代SOULが大好き!」
 なんて豪語していたくせに、いかに自分が何も知らないでいたか。
 そんな迂闊さが自分で分かって、サミーさんには申し訳なく思っている。
 
 コメントをいただいたのは、 「甚助の餃子」 というタイトルを付けたブログ。
 かつて東京・吉祥寺にオープンしていた沖縄そばと餃子のおいしい店についての思い出を綴った記事だった。
 
 サミーさんは、その店のオーナー家族のことなど詳しく教えてくださったので、てっきり、昔その界隈で遊んでいたサラリーマンの一人ぐらいだろう … なんて、思っていた。
 
 こちらからの返信に対し、サミーさんからも、何度か返信が送られた。
 昔の吉祥寺の様子を教えてもらえる、楽しいコメントだった。
 
 そうしたら、歌をうたっていた方だということが、やっと最後の方で分かった。
 一緒にプレイした人たちの名として、石川晶、稲垣次郎などという日本の有名なジャズの大御所の名前が挙げられている。
 「こりゃただの人じゃないぞ」 ということがようやく分かった。
 
 最後の方のコメントでは、  
 「サミー&チャイルド」
 「サミーザムーン」
 などで検索すれば、最近YOU TUBEにアップしたデモ・ソングが聞けるとあった。
 
 
 
 検索して、聞いて、驚いた。
 魂をしぼり出すような、とろりとした濃厚さ。
 日本人には珍しいスピリチュアルな歌声。
 まさに 「SOUL (魂) 」 だと思った。
 
 さっそく、サミーさんに関係するデータをネットで調べた。

▼ 1970年当時のサミーさん

 
 「サミー (SAMMY) 本名は茅野雅美 (ちの・まさみ) 」
 「まさみ」 の 「さみ」 からサミーと言われるようになった、ということも分かった。

 いろいろなファンがオマージュを捧げている。
    
 あるファンは、
 「70年代の日本の女性ヴォーカルの中で、俺が知ってる限りでは、ナンバー・ワンのシンガーだと言い切るぜ !! 」
 という。
  
 「70年代には、麻生レミ、カルメン・マキ、金子マリ、亀淵友香、桑名晴子など素晴らしいシンガーが存在するが、サミーは特別だぜ。
 当時こんなに黒いフィーリングのある抜群の歌唱力の持ち主は、サミーをおいて他にいないぜ。
 ジャズ畑の名うてのミュージシャンをバックにシャウトしまくる彼女の歌は、群を抜いてるよ。初めて耳にした時、俺はシビレ捲くったぜ !!」
 と、その人は、個人ブログで思いのたけを熱く語る。
 
 別のファンは、こうも言う。
 「70年代の女性シンガーで、有名なところではカルメン・マキ、麻生レミ、金子マリなどソウルフルなシンガーがいるけど、サミーには敵わない。私が思う70年代女性ヴォーカル・ナンバーワンです」 

▼ 『LET IT BE / SAMMY』 のアルバムジャケ
 
 
 音楽評論家でもあり、今では映画、美術、舞台などで幅広い活躍をしている立川直樹さんは、二十歳になる前、サミーさんのグループ 「サミー&チャイルド」 でベースを弾いていたという。
  
 立川さんは、自分のサイトの 「立川直樹同世代トーク」 で、その頃のことを、次のように語る。
 
 「 (僕は) 17~20歳くらいの時、 『サミー&チャイルド』 で米軍キャンプをかなり回ってたんです。
 (このバンドは) あの当時、ワンナイトで100ドル取っていたんですよ。
 そのサミーは、とにかくめっちゃくちゃ歌が上手いわけ。
 (彼女は) 『サミー&チャイルド』 の後、稲垣次郎&ソウル・メディアでも歌っていてね … 」
  
 ところが、その後の彼女の消息は、実はよく分かっていない人が多いらしい。
 立川直樹さんも、
 「ずいぶん前にハワイに行ったとかいう話は聞いたけど、それからはわかんないんだよね」
 という。
  
 サミーさんを紹介するあるネット情報では、
 「サミー&チャイルドで米軍キャンプで活動後、1970年12月に来日したジョン・メイオールと日劇のロック・カーニバルで共演し、注目される。
 レコードとしては、 『SAMMY SALUTE TO SOUL』 (日本コロムビア : NCB-7005 71 年2月発売) がある。
 (バックバンドは) フリーダム・ユニティ = 村岡健 (ts,ss)、 鈴木弘 (tb) 、鈴木宏昌 (elp) 、 稲葉国光 (b) 、石川晶 (ds) 。
 他に 「ソウル&ソウル」 (東芝) というアルバムを残す。
 日本で数年での活動後ハワイへ渡ったらしいが、その後の詳しい活動等は不詳」
 とある。(※ レコードは5枚以上あるが、いずれもレアものとか)
 
 そのサミーさんから、なんと 「餃子ネタ」 にコメントが来たのだ! 
 そのとき教えてもらった 「35年ぶりに歌ったデモ・ソングです」 というのが、 『Sayonara Bye Bye』 という曲。
 
 下に張ったので、ぜひ聞いてほしい。 
 心の底から歌いあげるような、ソウルフルなバラード。
 特に、ブレイクの後で、タメをつくって歌いあげるところは、本当にシビれる。
 
 もう、それなりのお年だと思うのに、すごい歌唱力を維持されている。
 その歌声の底には、豊かな人生経験に裏打ちされた優しさと、哀しみと、温かさがある。
 
▼ 『Sayonara Bye Bye』 Sammy the moon

  
 これはあるブログで探したことだが、35年の沈黙を破り、最近スタジオのみの仕事を再開したという。
 この 9月末から曲作りを始め、年内にレコーディングをすませるとか。
 楽しみだ!
  
 
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伝説のソウルシンガー サミー への6件のコメント

  1. 月兎 より:

    町田様

    ・ 去って尚 ひばり談義に花が咲き ・

    気概が伝わってくる皆様のコメントですね。

    http://www.nytimes.com/1989/06/25/obituaries/hibari-misora-japanese-singer-52.html

    上記は1989年6月25日付けのAP通信発、ニューヨーク・タイムズの死亡欄記事です。

    日本のエンターテーナーの死亡記事が、N.Y.タイムズに記載されたのは、

    後にも先にもひばりさんぐらいではないでしょうか?

    月兎

    • 町田 より:

      >月兎さん ようこそ
      美空ひばりさんの死亡記事が 『ニューヨークタイムス』 にまで掲載されたという貴重な情報をわざわざお寄せいただき、ありがとうございました。(あまり英語が堪能ではないので、詳しいことは把握できませんでしたけれど … (^_^;) )

      しかし、いつもいつも日本では入手できない貴重な情報をお教えいただき助かります。
      このようなニュースは、やはり現地で生活されている方でないと探すのが難しいのでしょうね。ありがとうございました。

      この欄にお寄せいただいたコメントは、『チャンス到来』 の記事の方にもコピーしておきました。
      こちらこそ、コメント欄がうまく整理されていなくて、ごめんなさい。
       

  2. 月兎 より:

    町田様

    上記コメント、御ブログの ”チャンス到来町田より”

    に投稿したかったのですが、変な事になってしまいました。

    そちらで正しいブログのコメント欄に転載出来ますかしら?

    ごめんなさ~い!

    ドジ兎より

    • 町田 より:

      >月兎さん、ようこそ
      大丈夫です。前記のコメントは、当該記事 ( 『チャンス到来』) の方にもうまく転載できました。
      ご確認いただければ幸いです。
       

  3. 月兎 より:

    町田様

    町田様及び御ブログ・ファン 皆様大変レベルの高い方々。

    故に原文のまま記載記事を転送をしました。

    でも、これ等の人々の中には英語は終生の敵!レベルの方も。

    (私は数学ではなく、算数が生涯の敵です、、、が。)

    博学で、好文章家で、車に関しては本職のエディター

    私の大好きな ”町田の与太話 ”に花を咲かせる御方、

    そのユニークなブローガーが、英語は苦手と仰る。

    先般ノーベル賞受賞の日本の学者同じことを云われていましたっけ、、。納得

     英文記事、拙い訳で失礼ですが極簡単に訳しますと。

    美空ひばり(52歳) 

    日本の歌手52歳、日本歌謡界の女王として君臨してきた美空ひばりさん、

    長い病闘の末心不全で亡くなりました。享年52歳。

    加藤かずえ こと芸名美空ひばり(美しい空に鳴くひばり)

    11歳でのレビュー。

    彼女の歌声は、荒廃した二次大戦後の日本の人々に希望を与えるものでした。

    東京外語大教授、山口まさお氏は 

    ひばりさんの歌声は戦後日本の経済力を挽回させる、

    大きな原動力の担いになった歌手です、と業績を述べています。

    リリースされたひばりさんの曲は1,200曲余り、

    シングル・レコード45万枚も含め、68万枚のレコードは幾多の賞を受賞。

    又俳優として数多くの映画でも活躍しました。

    以上が簡単な訳ですが、

    NY.タイムズでの死亡欄に取り上げられた日本のエンターテーナー

    ひばりさんが今のところ唯一の日本人のようです。

    • 町田 より:

      月兎さん、ようこそ
      返事遅くなりまして、申し訳ございません。
      また、『ニューヨーク・タイムズ』 で紹介された美空ひばりさんの記事に関して、その内容まで意訳してだき、感謝いたします。

      確かに、同誌のようなまったくのアメリカ人しか対象としていない雑誌に、日本の美空さんの死亡記事が掲載されるというのは、たいへん貴重な評価なのかもしれませんね。

      「ひばり伝説は海外にまで及んでいる」

      それは日本人として誇っていいことなのかもしれません。
      英語が読めない … などという私のようなていたらくな人間に向けて、わざわざ訳文までお寄せいただき、本当にありがとうございました。
       

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