ビークル 「スウェルム」

家族の団らんを楽しめる極上のくつろぎ空間 スウェルム 
 

 
 バンコンの老舗ショップとして名高いビークルは、一貫して、ファミリーユースを意識したキャンピングカーを造り続けてきたメーカーである。
 もちろん、シニア夫婦に向けた二人旅用キャンピングカーや、遊びのギアを搭載するためのトランポを意識した車両もラインナップに加えている。
 
 しかし、このメーカーの軸足は、常に 「ファミリー」 にあった。
 
 では、「ファミリー向けキャンピングカー」 とは何か?
 
 それは、子供たちが複数寝られるベッド数を確保したり、多人数が座れるシート数を用意することではない。
 もちろん、それは基本的な条件ではあるが、そのような “数値的条件” を満たすだけでは達成できないものを持っているかどうかに尽きる。
 
 いわば、その車内で、家族が顔を合わせたときに、家族の一体感をどう獲得できるか。
 それが満たされているか否かが、最終的には 「ファミリーユース」 という言葉を使えるかどうかを決定する。
 
 「ファミリーユース」 は数値には還元できない。
 家具の部材の選定、色・柄の選択、人の動線の確保、装備類の位置や機能。
 室内造形をつかさどる総合力の勝負となる。
 
 忘れてならないのは、「ファミリー向け」 というのは、子供の気持ちを優先するだけでは実現できないということだ。
 仮面ライダーやポケモンのデザインを取り入れればいいというのではない。
 シートやカーテン地に、子供が喜ぶ色や柄を選べばいいということでもない。
 
 「大人が心地良く思えること」
 つまり、親が自分たちのクルマに、やすらぎと安心感を持てること。
 そこがツボだ。
 結局は、親がそのクルマに乗ったことで得られる心のゆとりが、子供たちへの “優しさ” となってほとばしり出る。
 ビークルは、そこのところをよく心得たメーカーだ。
 
 同社のいちばん新しい 「スウェルム」 というバンコンは、まさにそのようなビークルの精神を的確に伝える1台。
 
 
 
 上の写真は、スウェルムの特徴を集約したダイネット風景。
 華美にならない程度に、抑制の効いたゴージャス感を湛えたL字ソファー。
 小振りながら、品よく機能性をまとめたギャレー。
 ここには、親子が一体となって、楽しい団らんを営むための理想のダイネット造形が実現されている。
 
 細かいことだが、L字ソファーの背もたれのプリーツが、家具の木目と見事に波長を合わせていることに気づかれただろうか。
 この “相乗効果” によって、縦方向に流れるラインが強調され、それがシートとテーブルのフラット感にせき止められて、流れた滝の水が池に注ぎ込む瞬間を見るような、軽快な視線の運動を生んでいる。
 
 生命の躍動を常に身体の内側にたたえている子供の目には、こういう視神経の刺激が楽しいのだ。
 「ファミリーユース」 というのは、ここまで徹したデザイン造形から生まれてくる。


 
 もちろん、当然のことながら、家族で使うときの実用的な機能もおろそかにされていない。
 セカンドシートには、前向きも後ろ向きも可能なFASPシートを採用し、走行中は5人が快適な前向き乗車を楽しみ、休憩中はセカンドシートを反転させて、L字ソファーと組み合わせてダイネットを構成するという、家族向けキャンピングカーのオーソドックスなスタイルは守られている。
 
 
 
 シンクや冷蔵庫も、ダイネットからすぐ手の届くところに配置され、フロアベッドを作っても冷蔵庫の扉が開けるようにするなど、さりげない風情を装いつつ親切設計を追求するというのは、昔からビークルが得意とするところ。
 
 リヤ部には、子供用の2段ベッドが設定されているが、そこでも決して無理はしていない。
 リヤベッドの寸法は上段1600×670㎜。下段は1700×670㎜。大人用の就寝規定を満たしてはいないが、このクラスのバンコンを必要とする家族なら、それで十分という割り切りがある。
 もちろん大人でも、小柄な人なら寝られるサイズだ。
 
 
 
 むやみやたらに、数値合わせをして、「便利なキャンピングカー」 を謳うクルマもあるが、ビークルはそれをしていない。
 「家族が使えるクルマ」 は、数値的な機能に還元できない要素が、本当は大事なのだ。
 スウェルムは、そのことをよく教えてくれる。
 
 
製作・発売 ビークル
埼玉県草加市谷塚町1080-18
TEL.:048-927-5678
http://www.vehicleweb.co.jp/
E-mail:vweb@vehicleweb.co.jp
 
※ その他の詳しい情報は、『キャンピングカースーパーガイド2011』 をご参照ください。
 
 

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