ラビュラス-V700

 

 『キャンピングカースーパーガイド2011』 の表紙には、マックレーの 「ラビュラス-V700」 を選ばせてもらった。
 理由は、このクルマの持つ独特の “存在感” に、胸が熱くなるようなものを感じたからだ。
 誰が見ても、やはりこのクルマは、現在の国産キャンピングカーの頂点を形成するクルマの1台であることには異論がないはず。基本工法はキャブコンなのだが、そのユニークなシェル構造により、機能的には 「フルコン」 と呼んで差し支えないほどの独創性を備えたキャンピングカーになっている。

 事実マックレーでは、これを 「日本型フルコン」 と位置づけている。欧米のフルコン (クラスA) の定義から外れるかもしれないが、現在の日本の製作条件でフルコン機能を持つ車を造るにはこれしかないという同社の心意気がそこには感じられる。

 日本の自動車界に、量産型のキャンピングカーが誕生して約40年。
 キャンピングカー先進国である欧米のモデルを参考にしながらも、国産キャンピングカーは、ベース車両の供給に制限があったため、日本独自の進化の系をたどった。

 日本には、アメリカのモーターホームを成り立たせるような専用カットウェイシャシーもなければ、欧州のキャンピングカーに広く普及しているベンツやフィアットのような安定したシャシー供給システムもない。

 しかし、そのことを逆手にとって、日本では、どのようなシャシーがキャンピングカーベースにふさわしいかという貪欲な研究が進んだ。
 そして、それは一定程度の成果を見るに至った。

 軽キャンピングカーやバスコンは、世界に類例のない日本独自のキャンピングカーカテゴリーである。
 カムロードやボンゴベースのキャブコンや、ハイエースのバンコンもまた、日本のベース車の供給システムや使用環境・車庫事情を背景に持った、日本の特殊性を生かしたキャンピングカーといえるだろう。

 しかし、それらは、キャンピングカー先進国から見て、ジャパニーズキャンピングカーとしての “存在感 = オリジナリティ” が感じられるクルマであったかどうか。

 機能や装備類の実用性とは別に、その “存在” 自体が欧米のモーターホームに匹敵するようなキャンピングカーを、日本人は長らく創造することができなかった。

 マックレーの 「ラビュラス」 は、はじめてその未知なる大洋に敢然と漕ぎ出たキャンピングカーである。

 開発者の念頭には、たぶんキャンピングカーの中でも、その居住性の豊かさ、機能的な快適さにおいて、欧米で広く認知されている 「モーターホーム」 という概念が浮かんでいたはずである。

 だが、本格的なモーターホームを名乗れるクルマを造るだけのシャシー供給システムが日本にはない。
 ならば、日本でモーターホームの機能を全うできそうなシャシーを自ら探し出し、欧米並みの本格的モーターホームの可能性を追求してみようではないか、という試みが、このラビュラスだといえる。

 ラビュラスの特徴は、独創的なプランニングや技術力の高さもさることながら、まず内外装デザインの美しさにある。
 特にクルーザー専門のデザイナーが手がけたといわれる外形フォルムは秀逸。細かく見ていくと複雑な曲線が多用されているのだが、全体を眺めたときには、なめらかで優美なシルエットが表現されている。

 室内造形も、曲面家具を多用した欧州トレンドをなぞりながらも、日本人開発者の発想によるきめ細やかさが表現され、国際的な商品を意識した仕上がりになっている。

 このようなクルマを表紙に使わせくれたマックレーには感謝している。

株式会社マックレー
京都府京都市左京区静市野中町404
TEL:075-200-3709
http://www.mcley.co.jp/
E-mail:mcley-daybreak@hotmail.co.jp

※ その他の詳しい情報は、『キャンピングカースーパーガイド2011』 をご参照ください。

 

 

 

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ラビュラス-V700 への2件のコメント

  1. ミペット1号試作品 より:

    お久しぶりです。。うちもコースター買って早半年が過ぎようとしてます。今後、バスコンか、サロンカーか、究極の選択を迫られるかも・・みたいな感じで。

  2. 町田 より:

    >ミペット1号試作品さん、ようこそ。
    ご無沙汰です。
    コースターを買われたというご報告を頂いてから、もう半年経ったわけですね。
    月日の経つのは、本当に早いものですね。
     
    バスコンか、サロンカーか。
    悩むところですね。
    使い勝手はそれぞれ違うでしょうけれど、どちらもそれなりに面白いし、悩んでいる時間もまた、それなりに楽しいような気もします。
     

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