芸能人のキャンピングカー

 キャンピングカーに乗っている芸能人、スポーツ選手というのは、実はけっこう多い。
 先だって亡くなられた藤田まことさんは、体調を崩されていた頃、 「必殺仕事人」 を収録した京都撮影所の現場にキャンピングカーを用意し、出番が終わると、その中に入って休んでいたらしい。
 キャンピングカーの中には酸素吸入器が積んであり、車内で休憩するときは、それを使って体力の回復を待っていたという。 (週刊朝日 2010年3月5日号) 。
 
藤田まこと必殺仕事人
 
 実際に、芸能人やスポーツ選手のなかにはキャンピングカーユーザーがけっこういるはずなのだが、なぜかあまり話題としては出てこない。
 それを売ったお店の人も、あまり大っぴらには語りたがらない。
 
 人々に顔の知られている芸能人たちにとって、キャンピングカーというのは、世間の目から隠れて、自分の家族だけで、くつろぎながら旅を楽しめる貴重な 「プライベート空間」 。
 それだけに、彼らも 「キャンピングカーに乗っている」 ということを、メディアには語りたがらない。
 売った方のお店も、そういう彼らの気持ちを尊重して、あまり公表しない。
 
 私なんかは、 「スターの愛車」 としてどんどん宣伝すれば、キャンピングカーに対する世間の注目度ももっと上がるだろうに…などと単純に考えてしまう方だが、事務所を通じて高額なギャランティを払ったとしても、芸能人たちは、大切なプライベート空間であるキャンピングカーを、あまりメディアにはさらしたくないようだ。
 
 だから、どの芸能人がどんなキャンピングカーに乗っているかは、 “事件” があったとき、はじめてマスコミの取材を通じて伝わることがある。
 
 昔、芸能人同士の夫婦が、離婚する前に別居生活に入ったことがあったが、旦那さんの 「住まい」 というのが、庭先に止めたキャンピングカーであったことが、離婚騒動のときにニュースネタとして、テレビで公開されたことがあった。
 キャンピングカーの名前は語られなかったが、その映像をテレビで見たとき、
 「あのクルマなら家にいるより快適かもしれない…」
 と思ったりもした。
 
 もっともタレントさんの中には、清水国明氏のように、キャンピングカーを持っていることを堂々と公表する人もいる。
 しかし、そういう人は、 「アウトドア」 を志向する自分のライフスタイルを仕事に結びつけている人たちで、いわばキャンピングカーにこだわるのが仕事の一環。
 その場合は、キャンピングカーライフを語ることが広報活動でもあるのだ。
 
 ミュージシャンのタケカワユキヒデ氏も、アウトドアライフへの傾斜を強めるようになってから、家族でキャンピングカーで使って楽しんでいることを公開するようになった。
 
 エコライフを提案しているシンガー・ソングライターの白井貴子さんも、仕事やプライベートの移動でキャンピングカーを積極的に活用していることをよく語っている。
 
 こういう有名人の “カミングアウト” がもっと出てくるようになると、マスコミにおけるキャンピングカーの話題も華やかになるのになぁ…などと単純に考えてしまう私だが、芸能人にキャンピングカーを売ったことのある販売店経営者は語る。
 
 「有名人に買っていただくのは、自分のクルマが認められたことになるから、そりゃうれしいですけれど、やはりちょっと…いろいろ意味で気をつかいますよ」
 
 「気をつかう」 ことの内容までは詳しく聞かなかったが、なんとなく、その言わんとしていることは推測がついた。
 
 たとえば、万が一その芸能人が、キャンピングカーで事故など起こした場合、どこの会社の造った何というクルマか? ということは、キャンピングカーユーザーや業者間ではけっこう大きなニュースになる。
 その話題の採り上げられ方によっては、そのメーカーなり、販社は致命的なダメージを受けるかもしれない。
 
 また、有名な芸能人がスキャンダラスな話題に巻き込まれてしまったときは、どうでもいいようなネタさえ、歪められて誇張されて、喧伝される。
 そこにキャンピングカーの話題が絡まないという保証はない。
 「気をつかう」 …という意味が、なんとなくしのばれる。
 
 しかし、今後、芸能人・スポーツ選手に限らず、有名人のキャンピングカーオーナーはどんどん増えていくだろう。
 売っている方も、事故とかスキャンダラスなどをいちいち心配していては、身が持たないようになる。
 また、 「安全の提供」 や 「事故の防止」 といった重要な課題を追求するときは、芸能人も、一般ユーザーもない。
 それらを、分けて考えることはできない。 
 誰が乗っても安心できるキャンピングカーというのが、当たり前なのだから。
 
 キャンピングカーを楽しんでいる芸能人やタレントさんが、気楽に自分のキャンピングカーライフを語れる日がもっと早く来るといいのになぁ…と思っている。 単純な、個人的好奇心からも、そういうのを取材してみたい。
 
 
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