ホワイトカントリー

  
 『答は風の中』 というWEBエッセイを連載されている九州の 「カスタムプロホワイト」 の池田さんから、最新キャンピングカー情報が送られてきた。
 長年、ハイエースやキャラバンをベースに 「フィールドキング」 シリーズを作成してきた池田さん。
 今回は思い切って、軽キャンピングカーに挑戦したという。
 その名は 「ホワイトカントリー」 。
 30年ほど前、はじめてキャンピングカーを造り始めた頃に考えていた名前なのだそうだ。
 
ホワイトカントリー外形(松林)
 
 ベース車両はホンダ・アクティ。
 鮮やかにペイントされたツートンのボディが、なんとも可愛く、なんとも斬新。
 リヤパネルが、ボディ同色のプラスチックパネルで窓埋めされており、なかなか凝った仕上がりぶりだ。
 
ホワイトカントリープラスチックパネル
 
 エクステリアにも力が入っているが、内装を見ると、さらにびっくり。
 ハイセンスに仕上げられた木工家具が架装され、4ナンバー登録の軽キャンパーとは思えない充実ぶりだ。
 
ホワイトカントリー内装002
 
 リヤゲートを開けると、右側には、フィールドキングゆずりのムク材を使ったミニキッチン。軽には少し贅沢と思える中型のホーローシンクに、本格的なフォーセット。
 シンク下には、13リットルの給水タンクが標準装備。
 シンクの左側には、小型のカセットコンロがこぢんまりと収まっている。 
 排水タンクの設置も可。
 
ホワイトカントリー内装003
 
 ボディ左側は、収納棚とフライングテーブル。
 (本棚には、しっかりと 『キャンピングカースーパーガイド』 を収めてくれてますねぇ。ありがとうございます!)
 
ホワイトカントリー内装003の2
 
 ルーフ内側にはキルト素材のフルトリム (厚さ10mm) が施され、断熱・防寒対策と、美観の演出を引き受けている。
 よく見ると、リヤ扉の内側にも、しっかりウッドが張られている。
 こりゃもう 「部屋」 ですな。
 
ホワイトカントリー内装004
 
 運転席の頭上には、たっぷりとした容量が確保されているルーフ収納が設定されている。
 その容量、約180リットル。
 これは、フロント部の傾斜が比較的ゆるく、かつルーフ高がたっぷり取られたホンダ・アクティの特徴を生かしたところから生まれた。
 ここには、コンロ、寝袋 (2~3人分) 、やかん、フライパン、ナベなどがすんなりと収納できるという。

 ベッドマットはなし。
 じゃ、どこで寝るの? …となるのだが、代わりにモンベルの登山用エアマット (1800×500mm) が二つ用意されている。
 寝るときに膨らませることになるが、たたんでしまえば、1人分が牛乳瓶くらいなので、無類に空間効率が高まる。
 
 ベッドマットがないため、このクルマがトランスポーターとしての役目を負わされるときは、荷物の積み込みも楽になり、かつ積載容量も確保される。
 ちなみに、室内高は最大1200mm。くつろぐには何の不満もないゆったりスペースが実現されている。
 
 オシャレなのは、車両ドアパネルの加工。
 トリム生地と同系統の色調に仕上げられ、ちょっと 「軽」 とは思えない質感が生まれている。
 インパネもすごい!
 ここもドアパネルと同色に塗装され、室内のカラーコーディネイトは万全だ。
 
ホワイトカントリー内装006
 
 気になるお値段は、なんと80万円 !?
 ただし、これは架装費だけの価格。
 ベース車両は別で、持ち込み架装も可。
 
 でも、リアルウッドの手の込んだ家具を多用したハイグレードな室内架装が80万円というのは、なんともリーズナブルな設定ではなかろうか。
 4ナンバーの 「アクティ」 と、5ナンバーの 「バモス」 の価格差が約70万円ほどであることを考えると、その価格差を架装費で吸収しようという 「ホワイトカントリー」 の戦略は、うまいところを突いているようにも思う。
 
 この80万円の架装費に、シートカバー、ツートン塗装、プラスチックパネル、4スピーカー、カーテンなどをプラスして、だいたい115万円程度だとか。
 
 この写真を送ってくださった池田さんに電話取材を試みた。
 
カスタムプロホワイト池田氏
 
 池田さんは、お客様に選んでもらうときに、 「軽しか買えない」 という選択ではなく、 「この軽が欲しい!」 というものを目指したのだという。
 
 また、 「大きなクルマに乗って見栄を張ることに少し飽きて、軽自動車の利便性と、軽自動車の経済性を合理的に判断できるクレバーな人たちに見てもらいたい」 とも。
 
 年間5~6台しか生産しない同社の営業方針は、大量生産・大量販売の正反対をゆくものだ。
 だからこそ、少量生産の意味をしっかり訴えていきたいという。
 それは、内装クロス張りから木工家具製作、さらにボディ改造から塗装まで、1人でコツコツ仕上げるところから生まれる 「職人の味」 を “売る” こと。
 
 「たぶん、全国のビルダーの中で、現場に関わる時間でいえば、私は一、二を争う働き者だと思いますよ」
 と池田さん。
 
 毎日8時間。
 それを1年300日、休むことなく自分の手を使い、働き続けた。
 その歴史が30年あるということは、これまでの累積労働時間数が7万2,000時間。
 「それだけの経験を積めば、職人としての腕を売り物にしたって、少しは許されるでしょう」
 と池田さんは笑う。
 
 彼はその “職人の腕” に、さらにカヌー、ダイビング、キャンプ、焚き火 (?) などのアウトドア体験をプラスして、自分のクルマを練り上げてきた。
 
 もともと、バックパックに荷物を詰め込んで、山登りやヒッチハイクの旅を楽しんできた人である。
 今回の 「ホワイトカントリー」 も、そんな自分の生き方の原点に戻った “作品” なのだそうだ。
 モンベルのエアマットを使うというのも、荷物をコンパクトにたたんで収納するバックパッカーの習慣をそのまま反映したもの…だとか。
 
 今度の 「ホワイトカントリー」 は、そのようなライフスタイルを貫いてきた池田さんの原点でもあり、同時にその集大成だという。
 「サイズ」 は軽でも、 「志」 は巨大モーターホーム。
 そんなクルマだと言いたげに、電話の向こうの声が、明るく笑った。
 
 

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ホワイトカントリー への9件のコメント

  1. 青山仁 より:

    始めまして青山仁と言います私も自作でバモスホビオをキャンピングカー作っています。まだ勤め人なので土、日曜利用して3年でまだ80%しかできていませんが定年まで3年あるのでゆっくり作っています池田さんのキャンピングカー凄く参考に成りますこれからも良いキャンピングカー作ってください

  2. 町田 より:

    >青山仁さん、ようこそ
    こちらこそ、はじめまして。
    ハンドメイドで軽キャンピングカーを作っていらっしゃるとのこと。
    素晴らしい趣味であると思います。
    池田さんのキャンピングカーは木工主体で、木のぬくもりをいかしたナチュラルな仕上げが特徴ですね。
    完成が待ち遠しいですね。
    またご連絡をお待ち申し上げます。
     

  3. 青山仁 より:

    今晩は北海道も暑くなり寒くなり体調管理が大変です朔日サブバッテリーを買い長年のソーラーパネルに取り付けましたまだやる事あるのについつい取り付けてしまいました。この事によりインバーターが使える様になりましたこれから休み利用してプチ車中泊する予定ですこれからも宜しくお願いします。

    • 町田 より:

      >青山仁さん、ようこそ
      この時期、私の住む関東も真夏日が来たと思えば、翌日は10度近く気温が下がるなど、非常に不安定な陽気が続いています。
      体調管理がたいへんな季節であると思います。

      ソーラーパネルによる電力供給システムをうまく完成させられたようですね。
      楽しい旅行を続けられてください。
      こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。
       

  4. 青山仁 より:

    今晩はお久しぶりです。今回土、日曜利用してソーラーと走行充電の試験を兼ねてプチ車中泊の旅して来ました。走行距離600km自宅を出てオーホック海雄武町にて買い物それ寄り北上稚内日本海天塩南下初山別村の道の駅で車中泊ここは道の駅に温泉が有ります何台かのキャンピングカーに会いました。千葉県市川市から御見えのご夫婦ともお話しできて良かったです今日はまた南下増毛で水産物を購入また南下雄冬浜益滝川市旭川市回り自宅に戻りました天気も最高でしたのでストレス快勝になりました

    • 町田 より:

      >青山 仁さん、ようこそ
      貴重な旅行レポート、ありがとうございます。
      この季節の北海道は素晴らしい天候に恵まれた時期なのでしょうね。
      私も北海道のキャンピングカー旅行は2度ほど経験していますが、また行きたい場所です。
      稚内も滝川市も行ったことはあるのですが、もうだいぶ記憶も遠のいております。
      今後ともいろいろお教えください。
       

  5. 青山仁 より:

    今日は先日車中泊とキャンプを組み合わせて楽しんで来ましたこの組み合わせて中々良かったです。車中泊イコール道の駅とは決め付けない方がいいかもしれません北海道に来ている方のプログ見ていてきずいたのがキャンピングカーのマナー違反の多い事です道の駅で宴会公園で宴会皆さん北海道に来たら開放的になるみたいですね。でも周りの人は不快な思いしてます道の駅のトイレ洗面所水でビショビショ嫌な気持ちになります犬散歩しても糞の後始末し無い人もいましたこの様事が多くなったら車中泊禁止の所がでで来ると思います

    • 町田 より:

      >青山 仁さん、ようこそ
      貴重な旅のレポート、いつもありがとうございます。
      道の駅やSA・PAにおける一般的な車中泊とキャンプ場の組み合わせは、いいアイデアですね。実際にそういう形で、限られた旅行日程の効率化を図っていらっしゃるユーザーさんも多いような気がします。

      キャンピングカーや乗用車で車中泊する人々のマナー違反は、あいかわらず減っていませんね。新規の車中泊ユーザーがどんどん増えているので、公共の駐車場を使うときのマナー意識が普及するのが追い付かないのというのが昨今の状況のようです。
      おっしゃるとおり、このままでは車中泊禁止の場所がどんどん出てくることが懸念されますね。

      キャンピングカーユーザーのマナー意識に関しては、RV協会さんなどがネットやパンフレットを通じて注意するように呼びかけを行っていますが、乗用車で車中泊を行う人々のマナー違反を注意する組織というのがありません。
      これなどは、車中泊仕様の乗用車を開発するメーカーさん(トヨタとか日産、ホンダなど)が本腰を入れて、そういう車を買うユーザーに対して、購入時に啓蒙する必要が出てきていると思います。
       

  6. 青山仁 より:

    北海道も少しづつ秋目いて来ました。車中泊やキャンプ場も少しです後2ヶ月もしたら⛄の所も?私も10月中頃に知床五湖の一湖に行く計画ですそれと地の涯の露天風呂に行く計画ですこれが今年の最後車中泊かな?

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