アウトドア・ジャーナリスト 中村達さんの視点

 
 アウトドア・ジャーナリストで、数々のアウトドアイベントなどをプロデュースされる中村達 (なかむら・とおる) さんをご案内して、幕張の 「キャンピング&RVショー2009」 会場を回る機会があった。
 
09幕張ショー会場風景01
 
 金曜日のウィークデイのことだったが、場内を眺めた中村さんが、
 「最近、ウィークデイにこれだけの人を集められる有料イベントって、すごいことですよ」
 と話されたのが印象的だった。
 
 ただ、キャンピングカーショーに集まって人たちの数に比べ、キャンピングカーの販売台数は思ったほどには伸びていない…と、『キャンピングカー白書2008』 を分析された中村さんはいう。
 
 最も買いやすい価格帯のものとして、300万円台ぐらいのキャンピングカーから用意されているというのに、それが年間5,000台~6,000台という販売数しか達していないというのは、600万~700万人もいる日本のキャンプ人口の構成比と比べてみると、数が合わないのではないか?
 …というのが、中村さんの見立てなのだ。
 
 本来ならば、もっと伸びてしかるべき商品なのに、それがまだ普及の途上になるとしたら、何が問題となっているのか。
 中村さんは、キャンピングカーが産業として伸びていくには、まだ超えなければならないいくつかのハードルがあるとお考えのようだ。
 それらのハードルの中には、日本の休暇が短いという問題、キャンプ場をはじめ、キャンピングカーを受け入れてくれるインフラがまだ未整備だという問題、さらにユーザーの車庫事情の問題など、ハード面の問題が多く横たわっていることは確かだという。
 
 しかし、中村さんは、それ以前の問題として、「日本には、まだキャンピングカーを十分に使いこなすだけの文化が育っていないのではないか」 と指摘する。 
 キャンピングカーは結局は遊びのクルマである。
 それも、旅行やアウトドア・アクティビティに密接したものである。

 しかし、遊びにはスキルが必要となる。
 せっかくキャンピングカーを使って、目的地に着いても、毎回バーベキューと焼き肉を食べて、お酒を飲んで寝るだけでは飽きが来る。
 中高年がリタイヤ後にキャンピングカーで旅をするというのは素敵だが、それにはそこそこのトレーニングがいる。
 ……というのが、中村さんの基本的な考え方のようだ。
 
 では、中村さんのいうような、「遊びのスキル」 を育てるためのトレーニングとはどういうものなのか。
 このブログでも、中村さんの基本的な考え方をご紹介させていただいたことがあるので、もし未読に方は下記をどうぞ。
 
 
 《中村達さんの講演》
 
 日本のアウトドアの考察1

 日本のアウトドアの考察2 

 《中村達さんへの取材》
 
 自然が子を育てる 

カテゴリー: コラム&エッセイ   パーマリンク

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