犬は旅のパートナー

 「ペット」 というと、まず犬か猫。
 その次が金魚、小鳥。
 ときどきウサギかブタ。
 
 最近はヘビ、トカゲという、首がニュルッと回る系も増えているようだけど、そういうのは逃げ出した時が大変そうに思える。
 飼っていたヘビが隣りの家に逃げ込んだとしても、まず、無事に返してもらえるかどうか。
 フトン叩きでめっちゃくちゃに叩かれ、哀れ、きしめん状になっていそうな気もする。
 ワニなんかお風呂場で飼おうものなら、飼い主はいつお風呂に入るのよ? って感じになるだろうし…。
 やっぱ無難なのは犬・猫のたぐい。
 ペットのキング格は 「犬」 で、「猫」 がクィーン格という基本は揺るがない。
 
 キャンピングカーユーザーはけっこうペットが好きだ。
 旅行するときに、ペット連れで泊まれるホテルや旅館が少ないということで、キャンピングカーを購入する人もいる。
 
塔の岩クッキー2
 
 キャンプ場などに宿泊したとき、隣のサイトもキャンピングカーだった場合、お互いにペットがいれば、まずペットの話から交流が始まる。
 そして仲良くなって、お互いがそれぞれのペットの居場所を覗かせてもらうことになるのだが、多くの場合、人間より立派なスペースをもらっていることが多い。
 
 高級輸入キャンピングカーを販売しているお店で、こんな話を聞いたことがある。
 「冬はペットが可哀想だからということで、床暖房のクルマを購入されたお客様もいらっしゃいました」
 う~む…。うらやましいペットだ。
 
 そのペットがどんな動物かは聞き漏らしたが、温かい部屋を好む生き物となれば、ペンギン、シロクマのたぐいでなさそうだ。
 ということからも想像できるとおり、キャンピングカーユーザーのペット普及率は、一般的な所帯に比べると、若干高めである。
 
 日本人家庭の平均的ペット保有率は 30.1%だが、キャンピングカーユーザーの場合は 38.3% (キャンピングカー白書2008) だそうな。
 また、ユーザーの年齢が上がってくるに従ってペット普及率も増える。
 
 『オートキャンプ白書』 によると、キャンパー全体のペット保有率は 21.4%にとどまるが、50歳代だけ取り出してみると、その保有率は 44.3パーセントに上昇。さらに60歳代では 50.0%に跳ね上がるのだそうだ。
 子育てを終え、キャンピングカーで夫婦2人の旅を楽しむような人たちにとっては、ペットは子供の “替わり” なのだろう。
 ところで、犬と猫のペット比率はどちらが高いのか?
 
野良猫
 
 ペットフード工業会が2007年に調査した 「犬猫飼育率調査」 によると、犬を飼っている所帯率は 18.9%。
 猫の所帯率は 11.2%で、やはり犬の方がちょっと高い。
 
 犬を飼う人々は日増しに増え続け、2,000年に1,000万頭だった犬は、2007年には 1,250万頭に達したという。
 日本では、人間が少子化に向かっているというのに、犬の躍進は目覚ましい。
 犬には、人間の幼児の2~3歳程度の知能があるらしいので、そのうち犬を労働資源として活用しようという動きが活発化するかもしれない。
 すでに 「介護犬」 として訓練されている犬がいっぱいいるから、次に養成されるのは 「買い物犬」 だろう。
 高齢化社会が到来して、飼い主たちの体が思うように動かなくなってくると、日本全国のスーパーやコンビニは、「ネギ」 「醤油」 などというメモを首輪のところに挟み、買い物袋を首から垂らした犬たちで溢れかえることが予想される。
 
 もっとも、専門家の見方によると、注文主の頼んだ商品がそのまま家まで満足に届けられる確率は、期待できる数値に届かないという。
 「トンカツ」 「コロッケ」 などを買って帰る犬たちのうち、はたして何頭が、途中で味見したくなる誘惑を抑えて飼い主のところまで食料品を届けられるか。
 彼らの “克己心” との勝負となる。
 
 これからの時代は、犬も、おのれの欲望に負けない心の鍛錬を積んでいかないと、生きづらい世の中になっていくのかもしれない。
 
 ところで、彼ら犬たちは、人間社会をどう見ているのだろう。
 九州でキャンピングカービルダーを営まれている池田健一さんから、犬をテーマにした最新エッセイが送られてきた。
 そこには、犬の気持ちを知る上で、とても参考になる面白い考察が載せられている。
 犬が飼い主を見つめるとき、その目に何が映っているのか。
 彼らの精神は、何によって支えられているのか。
 それを説き起こした名エッセイ 『答は風の中 39話 犬は人のパートナー』 。
 
 とても面白いです!
 まずご一読を (↓) 。
  http://www.campingcar-guide.com/kaze/039/
  
 
参考記事 「クッキー最後の旅」
 
参考記事 「次世代のペットはキツネ?」

参考記事 「犬連れキャンプ」
 

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犬は旅のパートナー への2件のコメント

  1. ムーンライト より:

    犬。学名をカニス・ファミリアリス。
    犬には400以上もの種類があり、その種類は今なお増え続けている。
    その80%は130年前までは存在しなかった。
    サイズ、体型、気性。
    これほどバラエティに富んだ動物は地球上に他に存在しない。
    その姿・形は、人間によって人間の為に作り出された。
    人間は、長い時間をかけて、犬に人間を愛するように仕向けた。
    これは、昨年の1月に放送されたNHK「地球ドラマチック」の『犬ってすごい!』から私が要約したものなんですけどね。
    http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/118.html
    この番組を見て「何をもって、犬を犬と言うのか?」と思いました。
    これほど違うものを「犬」と一括りにするのは無理があるんじゃないかと。
    池田さんのエッセイを拝見しました。
    >「愛する」ことと「信じること」だけにひたすら生きる犬たち。
    そういう存在を「犬」というのかも知れませんね。
    しかし、池田さん。「私は犬になりたい」ですか?
    大木トオルさんは犬になりたいじゃないかと思いますよ。
    テレビで「犬には学ぶ所ばかりです」と本当に嬉しそうに仰っていましたから。
    その時、司会の男性アナウンサーは「はぁ」という顔をしましたが、大木トオルさんは「ひたすら愛し信じる犬」を尊く思っておられるのだと思います。
    だから、私財を投じ、心血を注いで「捨てられた犬」を救おうとなさっているのでしょう。
    だけど「犬になりたい」ですか・・・
    人間の都合での無理な繁殖や、ブームが去って捨てられる犬。
    かまってもやらないで「吼えるから」と保健所に持ってくる飼い主。
    犬。大変ですよ。
    でも、利益を得んがための偽装。親殺し。子殺し。
    人間も同じですかね。
    町田さんの犬も、池田さんの犬も、幸せそうですね。
    そうですね~。私も「犬になりたい」。
    パートナー。かけがえのない家族。という「犬」に。

  2. 町田 より:

    >ムーンライトさん、ようこそ。
    なるほど。「犬の多様性に目を向けることなく、“犬”をひとくくりにすることの無謀さ」 というものも、よく分かりました。勉強になります。
    ただ 「人間を愛し、人間を信じる」 生き方をひたすら貫いている犬たちのけなげさというものに関しては、池田さんが指摘されたように、すべての犬に共通しているというわけですね。
    まさにそのとおりだ思います。
    池田さんがエッセイの中で書かれている 「犬になりたい」 というのは、あくまでもレトリックなんですね。次に展開する 「犬がひたすら人を信じる存在である」 という主張に向かうためのジャンピングボードのようなものだと解することができます。
    確かにペットを飼うことが大ブームになっていて、人間の都合によって異様に可愛がられ過ぎたり、逆に虐待に遭ったりしているペットもたくさんいます。大木トオルさんの心血を注いだ行動が、より多くのペット愛好家の心に届くことを願うばかりです。
    わが家のクッキーは、最近ちょっと危機的状況。
    …というのは、昨日買った 「ブタのカレンダー」 に載っている子ブタたちの写真が可愛い過ぎて、うちのカミさんなどは、もう 「可愛いね」 という言葉をクッキーにではなく、子ブタの写真に向けてしか発しなくなりました。
    クッキー焼きもち焼いてんだろうなぁ…
      

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