エコという幸せ

 最近の本屋には、「反エコロジー本」 がけっこう出回るようになった。
 手に取ってみたわけではないけれど、おそらく、
 「地球温暖化は、エネルギー消費による地球への負荷が原因ではなく、地球そのものが持っている自然のサイクルだ」
 とか、
 「廃品をリサイクルことは新商品をつくるよりもコストがかかる」
 というようなことが書かれているのではないかと、推測している。
 物事には何でも 「反動」 があるもので、ブームとなれば、その揺り戻しは必ずやってくる。
 「反エコロジー本」 というは、企業CMまでこぞってエコを謳うようになった時代風潮への反発心から生まれたという部分もあるかもしれない。
 そういう本が出てくることは、悪いことではない。
 それだけ 「エコ」 が人々の関心事になったということだから。
 実際に、多くの人々が危機を訴える地球温暖化の本当の原因など、まだ十分に解明されたわけではない。
 化石燃料が枯渇するという予測だって、その計測方法が確立されているわけではないので、本当のことは誰にも分からない。
 だけど、大切なことは、エコロジーって 「文化」 なんだってこと。
田舎風景1
 文化というのは、多くの人がそれに 「幸せ」 を感じるからこそ広まるのだ。
 そう考えると、「エコという文化」 が浸透してきたのは、それによって人々が幸せになろうとしていることを意味している。
 どういう幸せなのか。
 つまり、あるがままの地球を大事にして、自然と共生したり、自然の中でくつろいだりすることに心の充足感を求める…というような幸せだ。
 もしエコが、資源の枯渇を憂いたり、そのための節約を強制しようとするだけの思想だったら、それは長続きしないし、人々はやがてそれに疲れてうんざりする。
 でも今の人々は、「エコ」 に、人類の新しいハッピーモデルを感じている。 
 たぶん、それは地球規模でグルグル回り続けている今のグローバル経済のせわしなさに対する 「疲れ」 から来たものだ。
 グローバル経済の拡大は、世界中の企業をすべて競争相手に変えた。
 労働市場でも世界的競争が起こり、人々はそれに振り回されて、「くつろぐこと」 に恐怖心すら抱くようになった。
 エコブームの背景には、そういう状態からの脱出を模索する人々の夢が託されていると思う。

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エコという幸せ への5件のコメント

  1.  こんにちは、初めまして。エコって、確かに微妙ですよね。
     カーボンニュートラルを意識して、バイオエタノールを作るために森林伐採、(環境破壊しておいて)トウモロコシ畑を作る。
     それって、単にカーボンニュートラルを口述に使った、穀物事業への参入活動じゃないのって・・・。それに、バイオエタノールが混入したガソリンは、親水性も高くなるから、たまにしか乗らない休日専門の場合、ガソリンの劣化も普通のレギュラーと比べて激しいと思うから。
    オクタン価の低下したガソリンを使った場合、エンジン自体にも負担かかるし、不完全燃焼を起こした場合は、未燃焼の水素化合物が排出される。
     未燃焼の水素化合物は、二酸化炭素の温暖化効果の100~1000倍。
     どこがエコなんだよって感じ。
     他、植物由来の抽出油から、燃料油生成を行う場合も、それに適しているのがパーム椰子だけど、密林を破壊してパーム椰子プラントを作ってるのを見ると・・・。
     エコといいながら、初期投資の時に発生する二酸化炭素のことを棚に上げて、カーボンニュートラルなんて言うのはいかがかと思う。
     やはり、燃料そのものの消費量を減らすしかないみたい。
     そこで、技術的な問題として、リユースのコストを如何に下げるかが、問題だと思う。例えば、日本で年間消費される軽油の量が、大体2500万キロリットル。
     植物油で廃棄されるのは、年間40万トン。油の比重が0.92なので、それで換算した場合、年間44万キロリットルが、廃棄されている。軽油消費量から見てその数字は焼け石に水で、そこから燃料油として使う場合は、粘度を高めてしまうグリセリンを分離する必要があるから、若干目減りしてしまうけど・・・。
     しかし、回収と、生成、配送コストを削減するインフラ整備を押し進めることで、このBDFは将来性があると思うし。

  2. TJ より:

    新しい技術革新は必要ですが『エコ』『リサイクル』『ロハス』なんてのをテレビやラヂオ、雑誌などメディアで特集すると『ど』が過ぎた方向に行ったり、それを実践していると急に偉くなっちゃう人が増えるのが嫌です~~~
     各個人がそれぞれ自覚をもってムダをなくせばそれだけでエコでしょね!!
     安価な物があふれて使い捨て、経済指標が消費や企業の機械受注とかが重視されているうちは環境と経済は両立しないですね^^
    政府のバカ共も京都議定書だなんだといいながら木を切って議員宿舎建てようなんて計画出るような日本ですけど・・・┐(‘~`;)┌

  3. ごめんなさい、、調子が悪くて何回もリロードしてたら、こんなんなっちゃって・・・。
    たしかに、そーですよね。ある意味、そういう美徳を押しつけて、市場の開拓を狙ってるって魂胆が見え透いてるような・・・。
    「エコ」とか「環境のことを考えてる」とかいって、実は商売のことしか考えてないところ。
    でも、温暖化対策で、油田からでる炎を消して、未処理のブタンガスを排出しました。っていう話しも結構面白いし。
     だって、ブタンガスは二酸化炭素の7000倍もあるんだし。

  4. 町田 より:

    >ミペット1号@試作品さん、ようこそ。
    はじめまして。
    ここしばらくのことですが、相当重くなっていて、投稿やコメントアップにすごく時間がかかるようになっています。そのため、アップされているのかどうか確認しているうちに2重投稿、3重投稿になってしまう場合があります。
    お手数をかけさせてしまい、こちらこそ申し訳ございませんでした。
    さて、貴重な情報をたくさん盛り込んだコメントありがとうございました。
    おっしゃるように、「エコ」を意識した新技術というのは、まだ開発途上のものや、その効果の実効性を十分検証されていないものもあるため、果たして本当に「環境に優しい」のかどうか、分からないものがたくさんありますね。
    特に、バイオ燃料の増産が森林資源の枯渇につながったり、食糧供給と干渉するという事態を招いていることは確かです。
    そういった意味で、企業が謳う「エコ」の中には、実は「反エコ」につながる場合が多々あるようにも思います。
    ただ、一般の人々が、日常的な思索の中に「エコ」を採り入れる気運が芽生えてきたことは評価するべきであろう…とは感じます。
    今回のコメント、いろいろ示唆的な内容が多く、勉強させてもらいました。
    今後ともよろしくお願い申しあげます。

  5. 町田 より:

    >TJさん、ようこそ。
    ご指摘のこと、本当に同感です。
    時代のテーマとして「エコ」が叫ばれる一方、市場社会には安価なものがあふれ過ぎて、使い捨てを促進させているように見えます。
    人間が現在の文化度を維持するために行う経済活動と、地球環境の保護は両立するのか?
    そこには、考えると本当に難しい課題が横たわっていますね。

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