新車レポート14  「パタゴニア」 2007

 
キャンピングカーランド 「パタゴニア」 2007年 2月 》

 ここに紹介する「パタゴニア」は、国産キャブコンでも超ホットな最新作。キャンピングカーランドさんの中国・大連工場から出てきたばかりの、湯気が立っているような新車です。
 ベースは、ハイエース・ロングワゴン。
 それをボディカットしてキャブコンに仕立てたもので、「セレンゲティ」の兄弟車にあたります。
 
パタゴニア外装  パタゴニア内装2
▲パタゴニア外装      ▲ゆったりしたラウンジ
 
 セレンゲティとは、どう違うのか。
 まず、ボディ長が延長されて5.25mとなりました。4.99mに収まったセレンゲティに比べると、室内空間に余裕が生まれたことが分かります。
 
 エントランスドアも、リヤに設けられました。
 それによって、ゆとりのあるサイドソファが設定されています。
 このサイドソファと、セカンドシート&サードシートを組み合わせることによって、コの字型サロンを実現しているところが、このキャブコンの特徴です。
 このレイアウトなら、大勢のゲストを招いてパーティをやることもできますし、2人旅の場合なら、家庭にいるときと同じようなくつろぎが得られます。
 
 サイドソファというのが、実は“魔法の家具”なんですね。
 これがあれば、仕分けする前のちょっとした荷物を置いたり、着替えを置いたりすることができるので、とても便利です。(私が乗っているのも、サイドソファ付きのクルマなので、これは保証できます!)
 セレンゲティにも、横向き単座シートがあるのですが、パタゴニアのシートの方がシート長があるだけ、使い勝手は広がっています。
 
 もうひとつ見落とせない特徴に、シートの座り心地の良さがあります。
 素材に、低反発ウレタンが使われているんですね。
 座ったときのお尻のホールド感が絶妙。
 さらに、ベッドメイクしたときの寝心地も、実にいい感じです。
 

▲バンクベッド 
 
 乗り味は、ワゴンベースだけあって、しなやかです。
 ボディカットした上で、構造力学に裏づけされたスペースフレームで補強されていますので、安全性も保証済み。
 ファーストカスタムのCGシリーズと同様の工法ですから、剛性もしっかり確保されています。
 凝っているのは家具です。
 少しでも軽くするために、家具板などは中抜き構造になっています。
 つまり、外板と外板の間に、建築資材の発泡スチレンをサンドイッチして、強度を出しながら軽量化が追求されました。
 
 ルーフには、内側にもFRPの型を起こしたインナーが張られ、アウターとインナーの2重構造になっています。それによって、断熱性が確保されるとともに、天井の成形も美しくまとまって、質感の高いインテリアが実現されました。
 
 2重になったFRPルーフの間には、実に贅沢な遮熱・防寒対策が施されています。なんでも、極寒の海を潜るダイバー用スーツ生地と同等の素材が使われているとか。
 そういう目に見えない部分に対する開発者のこだわりも、やはり見逃すことはできません。
 セレンゲティ同様、サードシートには本格的な3点式シートベルトが設定されています。チャイルドシートの装着を考えている人には朗報ですね。
 もちろん、3点式シートベルトを設定するとなると、シートベルトの取り付け強度も計算しなければならないでしょうし、当然、取り付けのためのフレームの補強が前提となります。
 このへん、もう自動車メーカーの仕事に域に達していますね。かなり細かいところまで気配りの行き届いたクルマです。
 
 パタゴニアゲタ箱
▲3点式シートベルトも                 ▲シューズボックス
 
 パタゴニアとは、南アメリカ大陸の南端にある土地の名前です。
 強い風と、荒涼とした氷河が有名で、「地図にも載っていない遠隔地」として、各国の冒険家の憧れの地となっています。
 キャンピングカーの旅を豊かなイメージでくるんでくれる、とても良いネーミングです。

 お値段は、税込み5,775,000円(2WD・AT)から。
 
 

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新車レポート14  「パタゴニア」 2007 への2件のコメント

  1. outdoor_dad より:

    このパタゴニアといい、ナッツRVのミラージュといい、キャビンのシートにも3点式シートベルトが着くようになり、やっとキャンピングカーにも安全性を考慮する余裕が出てきたのではと思います。
    私はキャンピングカーに限らず、自車に乗せる乗員には必ず全員シートベルトを着用してもらうようにしています(助手席法制化前より)。
    この乗員の安全を確保することは、本来運転者の義務であると習うはずなのですが、免許を持っているにものかかわらず怠っている人が多いのには驚かされます。
    特に自分の子供にシートベルトを着けさせないのは、親の責任放棄としか言いようがありません(米国の州によっては虐待罪で捕まります)。
    因みに、私のクレソンの2ndシートは前後どちら向きでもシートベルトが出来るように、2人掛けの前/後用で計4セットのシートベルトを装備してもらいました。
    自分の運転に自信がない訳ではなく、自分が自損事故するより、今の世の中、飲酒運転の車等からもらう事故の確率の方が非常に高いと思うからです。
    もし突然対向車がこちらにぶつかってきたら?
    その時、乗員の生死を分けるのはシートベルトです(ラリーで何度もシートベルトに助けられているので実感しています)。
    運転する自分は法制化でシートベルトをして、自分の愛する家族にさせないのはおかしくありませんか?(まさか自分だけ助かりたいのではないでしょうね?)
    せっかくビルダー側が安全性を提供しても、使わなければ意味がありません。

  2. 町田 より:

    outdoor_dadさんがおっしゃるように、確かにキャンピングカーメーカーさんたちも、ついに本腰を入れて「安全」の問題に取り組み始めた感じがします。
    それは、良い意味で余裕が出てきたということなのでしょうね。
    キャンピングカーユーザーの裾野が広がってくれば、車両を提供する側も、どうしても社会的な責務というものも考えざるを得なくなるということなのでしょう。
    それには、outdoor_dadさんのような声が、彼らを励ますことに繋がるように思えます。
    そして、そういうメーカーさんたちの努力の蓄積が、キャンピングカーが市民権を得ていくための大事な土台を形成していくように思えます。

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